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下成佐登子『花のささやき』

下成佐登子『花のささやき』
発売日 1985.01.21
作詞 なかにし礼
作曲 森田公一
編曲 服部克久

アニメついでにもう一曲。「タッチ」は現在の「こち亀」の枠で放映されていましたが、そのままTVをつけっぱなしにしておくと今はなき日本アニメーション「世界名作劇場」が始まります。
当時僕は高校生でしたが何気に見た「小公女セーラ」涙してしまうことがしばしばありました。翌年の「愛少女ポリアンナ物語」の“よかったさがし”も悪くはないのですが、セーラの不幸ぶり、どんなに辛くても決して挫けない芯の強さにハマッたものです。
そしてドラマチックな主題歌「花のささやき」のシングルレコードを買ってしまいました。

作詞は「あなた色のマノン」、「オリエンタル・スピリット」のなかにし礼。どんな事があっても生きて行こうと言う歌詞ですが、安易なNMのがんばれソングとは違い、セーラが自分自身に向けた決意表明のような歌詞です。そして1番2番ともサビからが哲学的というかとても奥深い!涙なくしては聴けません。若くして何か悟っています。

作曲は「若葉のささやき」、「十七の夏」の森田公一。もう昭和60年代では彼のクレジットを見ることはほとんどなかったと思います。「花のささやき」はどマイナーのミディアムバラードです。シンプルな構成で出だしは静かに、そしてサビからこれでもかと盛り上げる典型的な作品ですが、子供向けアニメ主題歌だけにサビの判り易さは天下一品です。

編曲は「春なのに」、「シングル・アゲイン」で共作する服部克久。TV版では聴けない大袈裟なティンパニーのトレモロから入りストリングスがウネリまくります。スコアとか細々書いてありそうな、デジタルとは無縁の服部ワールドが広がります。またサビが地味で惜しいカップリングの「ひまわり」ですが、Bメロの“弱虫は庭に咲く ひまわりに笑われる”の部分の切なさも堪りません。

ボーカルの下成佐登子は元々YAMAHA出身のシンガーソングライターでしたが、何時の間にかアニメ主題歌を歌うようになっていました。爽やかな清潔感溢れる伸びやかな声で抜けるサビを歌い上げます。僕の大好きな声ですが、その色気もへったくりもなさそな所が大成しなかった原因かも知れません。
和久井映見のBEST盤CDの中でコーラスの一人にクレジットされているのを発見しましたが、ボーカリストとして惜しい素材だと思います。(『名作アニメ主題歌大全集』オムニバス)

 heaven and earth
 

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