70-80年代アイドル・芸能・サブカル考察サイト

桜田淳子『リップスティック』

桜田淳子『リップスティック』
発売日 1978.06.05
作詞 松本隆
作曲 筒美京平
編曲 筒美京平

先日秋田を旅行したのですが、秋田県出身の女性シンガーといえば藤あやこ?クリプトン?河田純子? やはり一番はジュンコはジュンコでも“ニューヨークは恋の街~”のジュンコ・サクラダではないでしょうか?僕がジュンコをリアルタイムで思い出せるのは1977年の「気まぐれヴィーナス」以降からです。全盛が過ぎてアイドルからややアダルトへの転換を図っていた頃でしょうか。

ご紹介する「リップスティック」(オリコン最高位10位、売上19.6万枚)はオリコン最後のBEST10ソングです。

作詞はこれがシングル唯一の松本隆。彼の部屋に女がいたというポピュラーなシチュエーション。
でもはっきり言って前年リリースの「九月の雨」(太田裕美)の姉妹品です。雨の中彼の部屋に向かうタクシーの中悲しみに暮れると「九月の雨」、雨の中山手線に乗り奇麗に飾った自分からさよならを告げに行くと「リップスティック」。新しい女の笑い声で気が付いた「九月の雨」に対して電話越しに対決するのがこの詞の新しさでしょうか。

作曲は「ひとり歩き」「もう戻れない」に次ぐ筒美京平。この曲ではアレンジも手掛けています。スローで入り“フッフッ”のソウルフルなコーラスと共にテンポUP。基調はマイナーのはずなのにメジャーコードが多い不思議なメロディーです。2小節の動機が多い京平節の中4小節の動機を中心に展開して行きます。グルーブのあるアレンジですがちょっと無理矢理な間奏が又たまりません。

ボーカルは結構ちりめんビブラート系でどちらかというと味わい深いジュンコ・サクラダですが、気にする程もなく上手に歌っています。声質が細い分歌手としては長持ちせず近年は女優としての評価が高かったジュンコ・サクラダですが、印象に残っているのはドリフ志村けんとの夫婦コントです。“もう嫌いになったのね”とか何とかメゲた後に慰められ“ジュンコ幸せ~”と立ち直る他愛の無いものでしたが、子供ながらTVを見て笑っていたのを覚えています。
このコント受けするバイタリティーはサンミュージックの後輩松田聖子へと受け継がれました。

何かと話題を振りまき最近は影をひそめているジュンコ・サクラダ。でも楽曲には罪はありません。曲の揃いが良いBESTCDのリリースが待ち望まれます。(『全曲集』桜田淳子、他)

 heaven and earth
 


情報提供・コメント

タイトルとURLをコピーしました