酒井法子『あなたに天使が見える時』

酒井法子『あなたに天使が見える時』
発売日 1991.03.21
作詞 森雪乃丞
作曲 土橋安騎夫
編曲 土橋安騎夫

個人的には酒井法子のNo.1は「碧いうさぎ」。のりPとしてのNo.1は「GUANBARE」。では「あなたに天使が見える時」は?。過渡期のNo.1です。前作迄に遠藤京子、MAYUMIといったライターを使いながらHighTeenソングを模索していましたがセールス的には徐々に地盤沈下していきました。
そこでテコ入れって事でより色の濃い名の通ったミュージシャンによるプロディースの第1弾です。

作・編曲はレベッカの土橋安騎夫。A-A-B-A-B…F.O.のシンプルな構成で一聴しただけで判ります。8ビートのゆったりした感じでメジャーベースのサビマイナー。バンドサウンドでない分軽いPOPな仕上がりです。残念なのはコーラスがソウルフルなこと。旧態然としたパワー溢れるコーラスですが、この曲やのりPのボーカルにはもう少し薄っぺらなコーラスの方がはまるのでは。同じ土橋プロデュースの次作「モンタージュ」はよりレベッカ色が濃いですが狙いが中途半端でインパクトに欠けます。

作詞は「恋のワナ・ワナ」「春霞恋絵巻」等の森雪乃丞。どんな事があってもあなたについて行く…という健気な女性の気持ちを綴っています。1番の最初はちょっと気分で書いたんじゃないの?って部分もありますが、無理のない世界をのりPに歌わせています(でも僕はタイトルをずっと「あなたが天使に見える時」と間違えていた)。

のりPの声質は乾き気味でやや平べったく聖子フォロワーのしゃくりあげ系。あまり実力派歌手向きではないと思いますが、嫌みにならないところが魅力です。本人は歌手としてのこだわりがかなりあるようで、最近では味わい深さも出て来たように思います。

過渡期の作品は結果的には大ヒットには結びつきませんでしたが「軽い気持ちのジュリア」「涙が止まらない」と20代に向けての準備を着々と築いたのにもかかわらず、4部作の後はいきなりマッチョを歌う「渚のピテカントロプス」。
これまでの努力は何だったのかと思いきや、とどめは息の根も止めた大駄作「たぶんタブー」。これでアジアのアイドルかコアなファンのためだけに存在するのであろう思いました。それだけにTV主題歌とはいえ「碧いうさぎ」の大ヒットは誰もが喜んだでありましょう。(『Singles~NORIKO BEST II』酒井法子、他)

 heaven and earth

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