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斉藤由貴『卒業』

斉藤由貴(さいとうゆき)ディスコグラフィ
発売日 1985.02.21
作詞 松本隆
作曲 筒美京平
編曲 武部聡志

今回取り上げるのは斉藤由貴のデビュー曲「卒業」(オリコン最高位6位、売上26.4万枚)です。春の定番「卒業」と言えば菊地桃子、倉沢淳美、小沢なつき等ありますがこの曲が一番王道なのでは?カップリングの「青春」も好きな曲です。松任谷正隆のアレンジも良いです。

作詞は松本隆。タイトル漢字2文字シリーズ以外にも「青空のかけら」を書いています。この詞は良く出来ていると思います。ハイティーンデビューの彼女の卒業と絡めた等身大の内容で、実にしみじみとさせられます。制服や教室とか学園生活の小道具の使い方も完璧。サビの♪でももっと悲しい瞬間に涙はとっておきたいの…というフレーズは実に奥深い物があります。

作曲は筒美京平。松本隆とのコンビで「初戀」「情熱」を提供しています。A-A”-A-A”-Bの構成で結構長い歌です。サビ自体はあっさりしていますがAメロが盛り上がるので飽きさせません。ちょっと懐かしい感じがするメロディーライン。16分で畳み掛けたりシンコペーション使った部分とテヌート気味にゆったりした部分との対比も鮮やかです。

編曲はこの曲で目に付くようになった武部聡志。彼女の大半の作品を手掛けています。デジタルな風合いを残しつつもメロディー同様アコースティックなサウンドに仕上げています。このブレンド加減の絶品な感じが彼の持ち味だと思います。

ボーカルは下手ウマ系。裏声に抜ける不安定さや、何とも言えない語尾の声の揺れが魅力でしょう。歌手中・後期にはちょっと子供っぽくなった歌い方も、この頃はまだ初々しく素直です。

今では当たり前になりましたが、80年代のアイドルで堂々と本人名義の自作詞でシングルヒットを出したのは彼女が先駈けでしょう。タイプ的には自分の事を突き詰めて書くようでそれに疲れて歌手活動を止めてしまったのでしょうか?個人的には世間の批判にもめげず略奪愛・魔性の女路線を極めて欲しかったのですが、その後は手堅い女優の道を選んでしまいました。

今では明後日の方向を見つめながら歌う姿が懐かしいです。(『Yuki”s MUSIUM』斉藤由貴、他)

 heaven and earth
 


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