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加藤香子『偽名』

加藤香子
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発売日 1984.06.20
作詞 売野雅勇
作曲 芹澤廣明
編曲 若草恵

あまり歌ってる記憶はないんだけど、久しぶりに泥臭い曲が聴きたくなったのでこの曲をご紹介します。ミスマガ出身加藤香子のデビュー曲「偽名」です(オリコン最高88位、売上1.0万枚)。

作詞は売野雅勇。当然芹澤とのコンビということはモロ「少女A」狙いなんですけど、ここまで来るとちょっと刹那でエロいだけ、って気もします。テーマは“夏の行きずりの海辺の恋、街で逢っても知らん顔”という在りがちな世界。でも♪普通の子が今はいちばん怖い、ってフレーズはツボを突いているかも。あとは♪ZIRE・ジレジレのインパクトと、開き直ったかのような青い性っぷりは見事です。

作曲は芹澤廣明。このワンパターンは素敵です。又々この曲も細かい譜割の無い初心者向け。構成はA-A”-B-B”とでも言いましょうか。A”の展開からサビの入りに4分音符を3つ使う所、勿論サビのV7の動機の繰り返しや、サビ落ち前に上がって行く所に落ちメロの溜め…。もうお得意のフレーバー満載で、正に真骨頂という感じ。これが苦手な人にはキツイでしょうが。

アレンジは若草恵。色んなテイストなアレンジしますが、この頃はアイドルも多く手掛けてます。シンセドラムバリバリの打ち込み。ストリングスも派手に絡んで良い感じ。だけどっぽさが出てくるのは何故?。微妙にチープと言うか。コーラスやミックスのせいか。ただ本人や萩田光雄以外だとつまらなくなりがちな世界を、歌謡ロック魂あふれるアレンジで上手く具現化してると思います。

ボーカルは野太くなった杉浦幸か。彼女も一生懸命歌ってます系。声質は丈夫そうな声で好きです。ただ、やっぱ微妙な下手って凄く下手に聞こえるから損。思いっきり突っ張った歌いっぷりのせいで所々いやに古臭い節回しがついていて変というか、とても耳について離れません。
見た目もいかにも肉感的なグラビアアイドルで頭の…そうな感じ。タイトルを見た限り、リリースしたシングルがイカにもなのは明菜の功罪か、本人のキャラなのかは良くわかりません。(from『幻のビューティ・アイドルVol.2』オムニバス)

 heaven and earth

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