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渡辺美里『悲しいね』

渡辺美里『悲しいね』
発売日 1987.12.09
作詞 MISATO
作曲 小室哲哉
編曲 小室哲哉

続いてご紹介する曲は、小室作品「My Revolution」でチャンスを掴んだ渡辺美里のシングル「悲しいね」です(オリコン最高位2位、売上17.5万枚)。チャートブック見ていたら2位が8曲もあるんですね。1位は「虹をみたかい」と2曲だけ。ちょっと可哀想な人です。

作詞は渡辺美里本人。この曲も1人称がなくて“自分”という言葉が出てきます。君に対する自分は今とても弱くて疲れていて迷っていて孤独を感じていて、だから「悲しいね」なのでしょう。主人公はよく泣く人なので「虹色のオーラ」が男性的なのに対し、女性的な歌詞です。情景描写も細やかで、多少難解では有りますが、内省的な作品として良く出来ているのでは。
作曲は小室哲哉。この曲の一番のポイントは実に冬らしい暗くて寒い感じが非常に良く出ている所でしょう。そこそこのテンポで訥々と、でも16分音符で畳み込むマイナーなメロディーがアレンジと合っています。大まかだとA-A-B-A-B-Cの構成。言葉数によって多少メロが変化します。僕は途中で転調するサビも好きだけどBメロが好き。シンコペーションで弾むのではなく、当時のTMネットワーク的なメロディーです。

アレンジは美里モノでは意外と珍しい小室本人。ごちゃごちゃしてないんだけど色んな音が響いています。やっぱり自分のアレンジの方が重量感があっていいですね。“リズム隊に命懸けてます”って感じ。勿論シンセの音遣いは絶品。バッキングもキラキラ音もタイミング良く効果上げています。ギターも上品に刻まれていて、ポップロック具合が程よいです。
ボーカルは腐っても渡辺美里。声聴けばすぐ分かるし、説得力あります。芯の有る真っ直ぐなボーカル。だから何歌っても同じに聞こえるのが不満なのですが…。まあそこが売りだから、逆にこの人には色気とかしなやかさとか求めちゃいけないのかなとも思います。残念ながら最近のプロダクツはちゃんと聴いていないので、どー変わったか判らないのですが。いやホントこの曲を聴くとなんか物悲しくなるんですよね。実に冬っぽい楽曲です。(『悲しいね』)

 heaven and earth

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