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渡辺満里奈『夏休みだけのサイドシート』

渡辺満里奈『夏休みだけのサイドシート』
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発売日 1987.07.15
作詞 麻生圭子
作曲 山本はるきち
編曲 山川恵津子

8月もあと数日。学生達の夏休みも終わります。
そこで今回は渡辺満里奈「夏休みだけのサイドシート」をご紹介します(「虹の少年」と凄く迷ったのですが…)彼女の4thシングルでオリコン最後の1位獲得曲です(売上8.3万枚!)
確か初登場1位の翌週BEST10落ちした派手なチャートアクションだった記憶が有ります。作詞は「内気なボーダーライン」、「FIRE」の麻生圭子。内容は最後のドライブ物で満里奈版「初恋のメロディー」と言った所でしょうか。二人の馴れ初めは判りませんが、”夏が終われば別の人がこのシートを待っている”男と判っていながら付き合い、でも別れたくない。おまけにダッシュボードの地図の隙間にメモを挟んでおくなんて嫌な女です。細かな背景が描かれてないので恐い未練ソングになってしまいました。

作曲はデビュー曲「深呼吸して」と同じ山本はるきち。たしか“ルック”のメンバーの一人だと思います。他のアーチストへの楽曲提供もしてたと思いますが記憶にありません。詞のどろどろ具合とは対照的に循環コードを使った16ビートの爽やかなメロディーです。これと言った特徴はなくインパクトには欠けますが、その分生理的に心地好いと思います。

編曲は「ナツオの恋人ナツコ」、「鏡の中の私」の山川恵津子。詳しくは知りませんが結構古い人のようで谷山浩子のアルバムのクレジットで見掛けますし、他にも「おしゃれにKiss me」の作曲をしています。コテコテしてない洒落たアレンジをするのが特徴でしょうか。この曲もさっぱり薄味のアレンジでビートはバシッと入りますが、サビはコーラスで厚みを付けたりする至ってシンプルな音使いです。

ボーカルは乾いた声質で硬いです。あまり歌手向きだとは思いません。まあ嫌みの無い所が評価できます。それでもただ何となく歌っちゃったようなデビューの頃に比べたら大分成長したのではないでしょうか。レコード会社がのせいか他のおニャン子に比べて音作りが上品なPOPSだと思います。最近の歌手活動は地味ですが歌っている所も見てみたいものです。
僕は渡辺満里奈はルックス先行のアイドルだと思っていたのですが(頭の鉢がちと大きいけど…)、どうして新し物好きのおしゃれタレントになってしまったのでしょう。ソニーアーチスツの裏業が冴えていたのでしょうか。それともただの業界受けですか?(『DIARY』渡辺満里奈、他)

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