作詞 尾崎亜美
作曲 尾崎亜美
編曲 船山基紀
今回ご紹介するのは金井夕子のデビュー曲「パステルラヴ」です(オリコン最高位35位、売上5.7万枚)この曲は後に同じ第一プロの松本典子がカバーしました(気持ちはわかりますが、僕には頂けません)。
作詞・作曲は尾崎亜美。デビュー3部作を手掛け2nd.の「ジャストフィーリング」はオリコン最高セールスを記録(25位、6.7万枚)。杏里や岩崎良美に先駆けた力の入った楽曲作りをしています。
歌詞はもう2度と恋なんかしないと思っていた女性が新しい恋にときめく淡い気持ちを綴っています。海を見に来た二人。徐々に距離が近づく情景が良くわかります。主人公を可愛く描いているし、二人の今後の展開を期待させるラブストーリーです。
曲はA-A”-B-Cの構成。ゆったりした8ビートに所々弾む感じを取り入れたメロディー。メジャーベースですが、Bメロのマイナー展開する部分がすごく切なくさせます。特に2番の♪ひとは悲しみをのり越える度に…、の歌詞とメロのシンクロ具合は絶品!アレンジもハマり、サビ前のわくわくするグルーヴと相俟って、ほんの8小節ですが心地良さが覆います。
編曲は船山基紀。ツボを押さえたアレンジがGOODです。初夏の海辺に相応しい爽やかなサウンド。隙はなく、でもあくまでも上品に仕上げています。コーラスも多分男声混じりでしょう。
ボーカルはスタ誕出身の実力派。ちょっと乾き気味の鼻声系。歌謡曲ほど湿っていないけれどNM系ほどアクもない不思議な雰囲気のボーカルです。ただ思ったより売れなかったのはモンチッチヘアと地味なルックスのせいでしょうか。いわゆる実力派アイドルを狙っていたと思うのですが…。
松本隆+筒美京平+船山基紀が手掛けた「ラスト ワルツ イン ブルー」以降は苦戦しましたが、京平3部作の後、細野晴臣、大貫妙子、まだシンガーだった山口美央子など起用し実験的な楽曲をリリース。また由布子に改名したり、青木茗のペンネームで岩崎良美「Vacance」や堀ちえみのアルバム曲の作詞をしています。(『プレイバック・シリーズ』金井夕子)
heaven and earth

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