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哀愁のスター誕生!

スター誕生!

日本テレビ系公開オーディション番組「スター誕生!」は森昌子、桜田淳子、山口百恵の花の中三トリオや岩崎宏美、ピンク・レディー、柏原芳恵、小泉今日子、中森明菜、岡田有希子らを輩出している。

スター誕生!の番組データは以下の通り。
<放映期間> 日本テレビ 1971年10月~1983年9月
<司会者> 初代:萩本欽一 71.10~80.4 / 2代目:タモリ・岩谷隆弘(谷隼人) 80.4~81.4 / 3代目:坂本九・石野真子 81.4~82.1(石野真子は81.9 途中降板) / 4代目:横山やすし・西川きよし82.1~83.9
<審査員> 阿久悠・松田トシ・都倉俊一・中村泰士・三木たかし・森田公一 など <アコーディオン> 横森良造
<応募総数> 約200万通 <予選通過者> 約60万人 <番組出場者> 5,500組 <決戦大会出場者> 423組 <デビュー> 全88組91人(スター同窓会 詳細ページ

新人歌手たちはデビューに当たりどこかの収録会場のステージから雛段になった客席通路に降りて、テレビ画面いっぱいに大写しされた顔に満面の笑顔を振りまきながら歌う。決戦大会でスカウトのプラカードが上がり、デビューを勝ち取った瞬間ではなく平凡な歌唱シーンだが、なぜかその光景は言い知れぬ哀愁を伴いながら思い出され、時間の経過とともその感情は増すばかりだ。

公開型オーディション番組の醍醐味はデビューを決する瞬間に立ち会うことで挑戦者との共通した疑似的な感情を共有できることにあるが、挑戦者に傾斜した気持ちの高ぶりもそのショーレースが終わってしまうと一気に冷めてしまうものだ。番組はデビュー前に焦点をあてているのだから。

優勝者は数ヵ月後、数年後に同じ舞台に舞い戻ってくるが、挑戦者だった頃の身近に思えた親近感はなく、お仕着せな衣装を身につけて舞台から一歩下がった客席に降りてデビュー曲を熱唱するのだ。
素人時代は挑戦者として舞台に立てたが、これからは一握りのスターだけに用意された舞台であり、実力主義の階段を登れずに消えていった多くのスター候補生の哀愁が客席通路には潜んでいて、当時子供だった私なりに敏感に感じ取っていたのかもしれない。

 

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