作詞 阿久悠
作曲 都倉俊一
編曲 都倉俊一
ピンク・レディー「UFO」は、1977年に発売された彼女たちの最大のヒット曲です。作詞は阿久悠、作・編曲は都倉俊一という豪華コンビ。
「UFO」というセリフはイントロ、間奏、ラストで言われていますが、レコードではイントロのみ。10週連続オリコン1位になり、ミリオンセラーを達成、第20回(1978年)日本レコード大賞を受賞しました。同年の「第7回FNS歌謡祭」最優秀ヒット賞。TBS系音楽番組「ザ・ベストテン」放送第1回目の第1位曲でもあります。
本作をモリーフにした曲が、ピンク・レディー自身も出演した日清食品の「日清焼そばU.F.O.」のCMソングにも起用されました。
ピンク・レディー「UFO」のダンスは、冒頭の腕を交差させて回転するポーズや、UFOの形をした手振りなどが印象的です。
ダンスはテンポの速いディスコ調の曲に合わせて、歌詞とシンクロした躍動的な動きを見せ、視聴者に印象づける効果を高めています。冒頭部分の両手を上に伸ばしてUFOを探すような動きも特徴的です。
このように歌詞や曲の雰囲気に合わせ、宇宙や未来をイメージさせるポーズやジェスチャーを取り入れ、ピンク・レディーの個性や魅力を引き出します。
彼女たちは、笑顔や表情で楽しさや恋心を伝えたり、衣装や髪型で色気やキュートさを生み出しました。
歌詞は、出会った彼が宇宙人だと思うほど素敵な恋愛を描いています。
歌詞には「UFO」「オレンジ色の光」「地球の男」などの単語が登場し、恋の魔力を表現しています。
また、「手を合わせて見つめるだけで愛しあえる」という部分は、言葉ではなく心で通じ合うことを示しています。SF的なニュアンスを感じさせます。
この曲の作詞家である阿久悠は、同年イースター島でUFOらしき光る物体を目撃した体験や映画「スター・ウォーズ」などの公開により当時流行っていた宇宙ブームに乗って「UFO」というタイトルを思いつきました。
イントロはディスコ調のリズムとシンセサイザーとピアノによる不思議な音色で始まります。これは宇宙や未来を感じさせる効果があり、テンポも速く、ピンク・レディーの華麗なダンスと相まって、聴く人を魅了します。
歌詞に合わせて、メロディーやコード進行に変化やアクセントをつけ、サビの部分では、高い音域や転調などで盛り上げました。
この曲は、都倉俊一の音楽的才能とピンク・レディーの魅力が見事に融合した名作です。
1970年後半、ピンク・レディーはお茶の間のスターとなり、老若男女が彼女たちの歌や踊りに熱中し、国民的アイドルとして日本を席巻しました。

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