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工藤静香『恋一夜』

工藤静香『恋一夜』
発売日 1988.12.28
作詞 松井五郎
作曲 後藤次利
編曲 後藤次利

続いてご紹介するのは今やキムタクの妻として女性から冷たい視線にさらされている工藤静香の6th.シングル「恋一夜」をご紹介します(オリコン最高位1位、売上60.7万枚)。おニャン子出身を払拭するかのような初期アイドル時代の代表作です。

作詞は松井五郎。「抱いてくれたらいいのに」「くちびるから媚薬」等、秋元よりも多くの作品を手掛けています。♪濡れた髪をはじめて見せた夜、とのっけから始まる歌詞。抽象的な心理描写が多いのですが、BED SIDEストーリーと言い切ってしまって良いかも。アイドルとしてのターゲットより上の年齢層を狙ったフェロモン具合です。

作曲は後藤次利。やはり他のアイドルと力の入れ方が違うんじゃないかと思わせる入魂ぶり。大まかにAメロ、中サビ、大サビの構成ですが、大サビも前半後半に分かれ、これでもかと畳み込みかけてきます。UPでマイナーな変形16ビートは歌っても気持ち良いです。Bメロでは割とトリッキーなメロディーとコーラスとの掛け合いでサビへ向けて盛りたてます。

編曲もゴッキー。佐藤準を思わせる重量感溢れる濃厚なアレンジ。コーラスも割とこってり気味。結構ギターサウンドで、いろんな音色のギターがあれやこれやと絡んできます。クラッシュシンバルが鳴り響き、タムがゴロゴロ轟くリズム隊は正にバブルなアイドルPOP。でも何かそのメロディーやボーカルにお構い無くド派手なアレンジはツボに嵌まると快感です。

ボーカルはまだへんてこな語尾変化のないアイドルな味わい。でも兆しは何処となく漂っているか。甘ったるく力抜く部分と思いきり突き放す部分とを使い分け、しゃくりあげも所々にまぶし変幻自在。これだけ声が出ていれば、この分厚いサウンドにも負けません。シンガーとして成功したのは、やはり楽曲作りと、本人の資質と、タイアップと、自ら運を手繰り寄せ、歌手としての存在感を出せた事が勝因でしょう。結婚は歌手生命に吉と出るか凶と出るか。(from『HARVEST』、他)

 heaven and earth
 

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