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井上望『ルフラン』

井上望
発売日 1979.05.25
作詞 山上路夫
作曲 馬飼野康二
編曲 馬飼野康二

今回ご紹介するのは女性アイドル不振といわれた昭和54年にスター誕生からデビューした井上望の1st.シングル『ルフラン』です(オリコン最高位73位、売上1.7万枚)。一番好きなのは2nd.シングルの「好きだから」なのに、持っているのは何故か「恋のシュラシュシュ」だけです。

作詞は山上路夫。馬飼野康二とのコンビだと岩崎宏美「夏に抱かれて」があります。アイドルのデビュー曲なのに内容は結構アダルティーで、朝も夜も別れたあの人の事を思い出しては悲しみに暮れているという、なんともブルーな歌詞です。
背景にある小道具(コーヒー・TV)や何気に時間経過も織り込んであって、プロっぽい仕上がり。“ルフラン”ってどういう意味でしたっけ?。確かに何?って引っ掛るけど、もう少しこの言葉にポピュラリティーがあったら、何度も出てくるしつこさが生きてくると思うんですけど。

作曲は馬飼野康二。やはりレコード会社もオーディションも同じ岩崎宏美を意識してたのでしょうか。2番で半音#する構成とか「ファンタジー」っぽいです。マイナーな8ビート。歌詞同様♪ルッフラン~、のリフがグルグルしますが、最高なのがサビ。こぶし寸前の節回しが気になりだしたら止まりません。これは音符に書かれたものかイントネーションなのかは謎です。

アレンジも同じく馬飼野康二。ストリングスがバリバリ効いていて、哀愁歌謡濃度を高めています。リズム隊とギターはかなりファンキー。グルーヴが聴いててゾクゾクしてきます。ただフルートとシンセドラムがちょっと安っぽいか。でも耳に残るリフも良いし、一発で『ルフラン』と分るイントロにはアイデンティティーが有ります!。

ボーカルはスタ誕ブランドの上質なもの。安定感もあるし、ちょっと鼻にかかったまろやかさがあります。多少、前時代的な雰囲気もして、演歌っぽい香りも漂っています。

ただ、この優等生加減は同期の倉田まり子や桑江知子に比べてアクが薄かったような気が…。ルックス的にも可愛いけどちょっと地味でしたし。でも突然聴きたくなるプロダクト『ルフラン』です。(from『音故知新』オムニバス)

 heaven and earth

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