岩井小百合『ドリーム・ドリーム・ドリーム』

岩井小百合
発売日 1983.01.12
作詞 TAKU
作曲 TAKU
編曲 馬飼野康二

S58(1983)年デビューの新人で一番目立った人はこの人ではないでしょうか?今回は岩井小百合のデビュー曲「ドリーム・ドリーム・ドリーム」をご紹介します(オリコン最高位19位、売上10.2万枚)

作詞・作曲は横浜銀蝿のTAKU。同じの三原順子「だって・フォーリンラブ・突然」の作曲や「ホンキでLove me Good!!」の作詞作曲を担当しています。

詞の内容はあなたとのハッピーウェディングを夢見る少女の“14の恋”の歌です。“ドリーム”ではなく“ドリーム×3”なだけあって夢見る夢子状態も半端ではありません。小さな森の教会での結婚式、彼の台詞まで空想してます。平成の世の中では想像を絶する現実感の無さですが、当時の男子のハートを掴むにはこれでもOKでした。カラオケを意識した同性に向けた歌詞作りなんてまだ普及していませんでしたからねぇ。

でも、かえって今ではこの突き抜け具合が懐かしくもあり斬新でもあります。
メロディーは何の迷いもない超メジャー。サビ頭でA-A”-Bと来てサビかなと思いきやCメロが出てくる仕掛けの多い楽曲です。サビやCメロは単純明快な循環コード系で覚えやすい8ビートのポップンロールです。3コードで日本のロックを変えたなんて言われた横浜銀蝿ですが、なかなかどうして商業POPSのツボを押さえた曲作りです。

そして伊藤麻衣子ではつまらない編曲をしていた「赤い衝撃」、「やさしい悪魔」の馬飼野康二。これといった特徴はない、何の変哲も無いアレンジですが華やかなデビュー曲らしい可愛らしさを表現していると思います。ただメロディーや歌声を聴いているとだいぶ世話しない感じがあります。もう少しテンポを落とした方が良かったのでは?

ボーカルはちょっと耳にしただけで岩井小百合と判る独特な幼稚声。イ段の発音が妙な残響を作り出しています。下手だとは思わないけれど、デビュー曲はただ歌っちゃいました的な歌い方で、歌うたいの声ではない気がします。

デビューした年には5枚のシングルをリリースし、その全てをTOP20にランクインさせ、武道館でコンサートを開き、好スタートを切った彼女ですが、翌年から楽曲に恵まれず長い髪を切って人気も落ちてしまいました。もう少し銀蝿一家のプリンセスとしてのコンセプトを維持していれば違った面白い展開になっていたはずです。

その後ディズニーランド事件で注目を浴びましたが、最近ではレポーター姿も見掛けませんが何しているのでしょう?(『音故知新』オムニバス)

 heaven and earth

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