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少女隊『渚のダンスパーティー』

少女隊『渚のダンスパーティー』
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発売日 1985.06.21
作詞 亜伊林
作曲 中崎英也
編曲 佐藤準

夏と言えば海。夏の海辺を舞台にした曲をご紹介します。少女隊の4thシングル「渚のダンスパーティー」です(オリコン最高位14位、売上7.1万枚)。

作詞は「ミラクル・ガール」の亜伊林。果たして何者でしょうか?。たまーに歌本でお見掛けしたと思いますが、永井真理子と少女隊以外にヒット曲はあるのでしょうか?内容はあってないような典型的な雰囲気先行のアイドルワールド。現実味のないどうでもいいよな渚の戯れを綴っています。でも親衛隊の掛け声がハマリ易そうな感じがします。

作曲は「竹下涙話」、「ガラスの幻想曲」の中崎英也。S60年(1985)の少女隊のTOP20シングル4曲は全て彼のペンによるものです。アップテンポでA-B-C-サビの構成でとてもわかりの良いメロディーです。(多分)彼女達が3度でハモっている部分があると思うのですが、実力にあった曲作りはポイント高いです。ただサビ前まで8分音符で畳みかけていたのが、サビからちょっとだけマッタリするのが物足りないかも。

編曲は「ロミオ&ジュリエット”79」、「バレンタイン・キッス」、の佐藤準。きらびやかなブラス・軽めのオーケストラヒット・絡み付くギター等、こってりした飾り付けで80年代のド派手なアイドルPOPSに仕上げています。全体的に疾走感あふれるアレンジですが、サビからもたつく感じがするのはギターのリフのせいでしょうか?

ボーカルは特に可もなく不可も無い正統派のアイドル系。ユニゾン・ハーモニー・ソロとトリオならではの仕掛けが楽しめます。一つ言わせてもらうのならばレイコ嬢の甘ったるい歌唱法は趣味ではありません。時が経てば経つほど(化粧のケバさと共に)甘ったるさを増します。何故誰も止めなかったのでしょうか?ちっとも可愛いと思えないのですが…。

この頃から工藤夕貴だセイントフォーだと×億円アイドルが騒がれ始めましたが、少女隊も映画出演までメディアの露出を極力抑え(CM「一心同体少女隊!」を除く)人気を盛り上げる作戦を取りました。
ところが見向きもされない事に危機感があったのか“ひょうきん族”に出始め結局普通のアイドルグループになってしまいました。S61年(1986)以降はあまり曲に恵まれなかったし、レイコ嬢がフライデーされたりと、地盤沈下が始まり誰も知らぬ間に静かにフェイドアウトするのでした。(『THE BEST』少女隊)

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