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遮蔽フィールドの向こう側

遮蔽フィールドの向こう側

カツ丼を食べにかつやに行って、店内で働く中高年層の男性の多さにビックリした。
平日のお昼時間といえば、パートのオバさんやアルバイト学生の働く姿を想像しがちだが、リストラの再就職先がカツ丼チェーンまで拡張したことに思い当たり、不景気ここに極まれりといった印象を受けた。

そんな勝手な想像をしながらカツ丼を食べていたからだろうか、身につまされる思いと相まって、喉がつまってしまった。
手元のお茶は熱そうなので、店員側通路に麦茶色の冷たいお茶のポットが見えたので、咳き込みながら冷たいお茶くださいとお願いすると、私と同年代に見えるひとりの男性が満面の笑みを浮かべて麦茶ポットを持ってきてくれた。
この麦茶行為に見られる接客態度に、表層に顕れた以上の感情の起伏を読み取りそうになり、頭を擡げはじめた哀愁の欠片を慌てて麦茶とともに飲み込んだ。

この時期、早いもので夕方の5時には日が沈む。
自宅の二階の窓からは積み木のように整然と並ぶ住宅群を染める夕陽が見える。
やがて、地平線下に沈んだ太陽の光線が、上空の大気で散乱して生じる薄明にも似た感情の乱れとなり、一瞬掠め過ぎ、すぐさま消え失せた。

 

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