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積年の概念と唐揚げ

積年の概念と唐揚げ

隣市のショッピングセンターでお決まりコースを巡回した後、屋内駐車場に架かるスロープを下り、いつものように車をブックオフ支店に向ける。
日常の繰り返しが生む安寧とした行動パターンをなぞるようにタイヤは滑り出し、見慣れた風景を経由して、うなぎ屋と牛丼屋に挟まれた交差点を右折すると、ブックオフの赤と黄色の看板がくっきりと見えてくる。

いつも時計は決まって正午近くを指している。
店内の定期径路を進みながら文庫本やコミックの掘り出し物を物色したあとは、ランチをとる。数件のレストランを順繰りに行っているだけなので、食事にほとんど変化はない。

このような単調なサイクルの中でもランチには飽きがくるもので、もっと満足度の高い食事をしたくなった。
ブックオフの近隣にめぼしいお店はないものかと徘徊し、創作中華料理店を見つけた。
ところが悲しいかな、長年培養してきた今ではすっかり閉塞してしまった感が否めないあらぬ方向に凝り固まったオヤジ思考回路に新たな行動範囲を書き加えるには、何度か店の前を素通りする儀式が必要であり、数週間後にようやく店内に入ることができた。

好物の唐揚げがあったので唐揚げ定食を注文した。妻は五目あんかけおこげご飯。
ランチ定食は、ボリュームのあるメイン食材に大盛りご飯、漬物、スープ、サラダ、杏仁豆腐、ドリンク付きで、ドリンク以外の副食はおかわり自由。
二人分で1500円くらいと安い。道理で駐車場に学生の自転車が大量に止まっているはずだ。

唐揚げはほんのりとカレーの味がする。
何味か分からないほど絶妙なバランスでカレー粉をまぶしてある。
唐揚げ好きにとってはポピュラーな味付けを食べたいところだという呟きが一瞬頭によぎったが、今回ばかりはすぐさま前言撤回し、これもありだなと、オヤジ的既成概念を刷新した。

 

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