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小泉今日子『渚のはいから人魚』

小泉今日子『渚のはいから人魚』
発売日 1984.03.21
作詞 康珍化
作曲 馬飼野康二
編曲 馬飼野康二

バラバラなメロディを無理矢理つなげる強引さが見事

これは面白い作品だなぁ。
歌詞も含めて、タイトル・コーラス等の全体的な”ブッ飛び”加減が、「艶姿~」に比べると加速度的に進行している。
♪ズッキンドッキン~ とか、♪ABC SEASIDE GIRL~ とか。アレンジもハデハデでカラフルだし。
これで往年の松本伊代と同じ地平に並んだか?(というか、まさに”女シブがき”)

しかし、一番面白いのはメロディだ。
大雑把な構成は「サビ→A→B→C→サビ」となっているのだが、それぞれのメロディがてんでんバラバラ。
脈絡なぞありゃしない。かといって、組曲仕立てなのかというと、そうでもないし。
パッチワークとか接木に近い感じで、このバラバラなメロディを、アレンジと歌詞で強引に結び付けているのが最大特徴。

まずは「サビ→A」。まぁこれはそんなにズレたメロディではないか。
歌い出しはまぁまぁスムーズで違和感無しだ。
次の「A→B」だが、♪Oh,ダーリン とお茶目な歌詞で、ブツ切り状態でAメロを終わらせたと思ったら、(ジャカジャン!)♪やったね~ と、唐突にAメロとは全く違ったBメロが始まる。

それにしても、「やったね」は上手い! 目くらましして誤魔化すには最適な煙幕フレーズだろう。
で、「B→C」だが、♪ウワキな人ね~ と、まるで続きがあるかのようなメロディラインなのだが、やはりここでも突然Bメロが終わって、(ジャ・ジャ・ジャ)♪こっそりビーチで~
と、コケティッシュな小泉の歌唱とせわしないアレンジで、またしても全然違うCメロが唐突にスタート。
最後の「C→サビ」だが、これはメロディ的には違和感無くブリッジできるハズなのだが、なぜかアレンジが邪魔して違和感を発生させてる。 ♪すこし悪い方がいいの~(ズンドコズンドコズンドコズンドコ) なーぎさの~
なんなんだ、この”ズンドコ”は。
イントロでもサビに入る導入部分で、この”ズンドコ”を使ってるからしょうがないのか。それにしても強引だなぁ。

とまぁ、かようにユニークな作品ではあるが、ボーッと聴いている分には不思議と違和感は感じないのだ。
全体のハデハデさとカラフルさで、一気に「勢い」で聴かせてしまっているような感じ。
有無も言わせぬ強引さ。冷静に聴くと、思わずのけぞってしまうような珍作だけど。勢いってスゴイな。(1999.12.6)

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