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久木田美弥『少女自身』

少女自身
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発売日 1977.03.25
作詞 さいとう大三
作曲 川口真
編曲 川口真

新人歌手でも大手プロダクションなら結構夜ヒットに出てるもんです。
今回は百恵のバーター久木田美弥のデビュー曲『少女自身』をご紹介。
スタ誕+ホリプロのプロジェクトでしたが、チャートインなし(S52年3.25発売)。

作詞はさいとう大三。何が良いって『少女自身』ってタイトル。
中身の方がインパクト負けしてるかも。当然週刊誌も意識してたんでしょうね。
内容は正確に言うと“私(=少女)自身”。大人に導いてくれるのはあなた?好きにして下さい!という“あげます物”。アイドルのデビュー曲としては王道です。

作曲は川口真。マイナーでUPの8ビート。70’s正統派アイドル歌謡。
頭サビから始まるC-A-B-Cの構成。2コーラス目の頭にもCサビがあります。
AメロというよりかはAブロックで8小節×2で色んな動機が出てきます。
ちょっととっ散らかってるけどBからCへの流れはマイナー歌謡として完璧。

アレンジも川口本人。曲も書いてるだけに、Cサビのリズムのタメとか凄くキマってます。この曲ヒロリンの「熱帯魚」かなぁと思ってたら違ってました。
Cサビのリズムや白玉部分の後追いコーラスは真子の「彩りの季節」。
BメロやCメロのコード展開はGAL「薔薇とピストル」。元ネタとして素敵です。

ボーカルは大人っぽい声で唄の巧いアイドル系。エロくてしなやかなさを備えたヒロリンっぽい感じ。唄い回しに口で引っ掛けた感じがするのは、レッスンで付けられた色か。図太いビブラートは風格さえ漂ってます。

が、合格から満を持してのデビューなんだろうけど、S52年は榊原郁恵のデビューした年。荒木由美子もいたし。こういうのを不運と言うのか…。(2004.11.20)

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