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小泉今日子『春風の誘惑』

小泉今日子『春風の誘惑』
発売日 1983.02.05
作詞 篠原ひとし
作曲 緑一二三
編曲 萩田光雄

「私の16才」+「ひとり街角」÷2=「春風の誘惑」

この作品で気になるのは作家陣。誰?篠原ひとしって。誰?緑一二三って。
前作でのメジャーなスタッフとは打って変わって、今回は極端にマイナーな布陣。(もちろん萩田光雄は除く)

どこでどう、このような人選になったのか。
緑は後に同じ小泉の「常夏娘」では作詞を担当しているが、作詞も作曲もこなせるとは、もともとはシンガーソングライター?あ、でも作詞家の森雪之丞も作曲とかしていたし、一概にシンガーソングライターとは断定できないか。
松宮恭子・宮下智という作詞・作曲をこなす謎の作家も80年代活躍してたし。
緑一二三について何かご存知の方、ご一報下さい(ついでに篠原ひとし情報も)。

で、この作品なんだけど、まぁ表題で示したとおりの感想です。
曲は頭サビで始まるし、「私の~」とも「ひとり~」ともそんなに似てないけど、マイナー調でアナクロな雰囲気は共通している。歌詞もキャンディーズの「春一番」を思わせる内容で、やはりそのアナクロさが「私の~」「ひとり~」と共通。しかし、一番似ているのはアレンジだ。
そのオリエンタルなストリングスの調べが「私の~」風だし、慌しいリズムセクションが「ひとり~」風なのだ。

確かこの作品を最後にディレクターが交替したハズだが、そういう意味でこれまでの作品を総括した集大成にしたかったのか?よく知らないけど。ただ、似ているといっても、そのリズムの慌しさは「ひとり~」以上だ。
いくら歌詞で♪心がなぜか急ぎ出すわ~ と言ってるからって、ねぇ。ここまで慌てんでも。
でも、この凝ったアレンジだけで聴いてて結構楽しめる。
おかげで無個性な歌詞・曲なのに、まぁまぁ聴ける作品には仕上がった。

それはそうと、この作品で小泉は初のオリコントップ10入りを果たした。
デビュー時から着実に、そして順調にステップアップしている。
考えてみたら、当時ドメスティックでアナクロな歌謡曲を歌うアイドルって、彼女くらいしか居なかったし、そうした70年代的アイドルのニーズを、彼女が一手に引きうけていたのか?
もちろん、小泉自身のアイドルとしての資質の良さも、人気を集めた要因だけど。
アナクロなら柏原芳恵とかいたけど、ややニューミュージック寄りだったし。
まぁそんなに大きな需要でもなかったんだけど。(1999.12.6)

 HAGGYの台所
 


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