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小泉今日子『ひとり街角』

小泉今日子『ひとり街角』
発売日 1982.09.21
作詞 三浦徳子
作曲 馬飼野康二
編曲 竜崎考路

アレンジだけが妙に気忙しいアナクロ歌謡

第3弾シングルにして、やっとオリジナル作品をリリース。さすがに気が引けたのか、単なるネタ切れか。
今回はアナクロ路線の彼女らしからぬ、三浦徳子・馬飼野康二という、80年代らしい作家陣だ。
しかし、出来あがった作品はやはりアナクロ。どことなく「私の16才」っぽいメロディだし。
まぁおそらく、そういう路線での発注だったのだろうからしょうがないけど。
タイトルの”街角”なんて、飯田ディレクターが昔、自分で歌ってた(ですよね?)「悲しき街角」とかを彷彿とさせる。
70年代どころか、60年代にまで遡ったようなタイトル。

歌詞は結構難解。主題は「渚のデイトを思い出しながら、どこか別れの予感が漂う少女の微妙な心理」?
う~ん、今一つピンと来ない内容だなぁ。曲と全然マッチしない主題だと思うけど。
 ♪揺れる揺れる揺れる街角~ もかなり唐突だし。脈絡なく突然”街角”と言われても。
タイトルが先に決まってて、無理矢理メロディに”街角”を嵌めたのか?
♪消えちゃいそうでこわい~ の部分は見事に曲に嵌まっててサスガ!なのだが。

曲もねぇ・・・・悪くはないが、平坦なメロディだ。特にサビが起伏無さすぎる。
しかし、アレンジは曲の欠点を補うかのような慌しい仕上がり。

ストリングスの符割りの細かさ、リズムセクションのスピーディーさもさることながら、気になるのはサビでのシンセベース(?)っぽい音。
これがホント細かい(というか、慌しい)のだ。
いささか取って付けたかのようだが、おかげで、サビは平坦なメロディの割にはまぁまぁ賑やかにはなった。

でも、このテクノっぽい隠し味って、アナクロな世界観で統一されている作品の中で、竜崎孝路一人だけが気を吐いて「今風な仕事してやる!」とアレンジャー魂を見せた、ささやかな反骨なのかも(違うか)。(1999.12.6)

 HAGGYの台所
 


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