70-80年代アイドル・芸能・サブカル考察サイト

中森明菜『トワイライト ~夕暮れ便り~』

トワイライト~夕暮れ便り~
発売日 1983.06.01
作詞 来生えつこ
作曲 来生たかお
編曲 萩田光雄

これは美しき失敗作!

大ヒットした「セカンド・ラブ」と同じ作家陣による純情路線(?)シングル。
「セカンド・ラブ」は内容的にもセールス的にも大成功だったけど、この歌はセールス的にはともかく、内容はイマイチ。意味不明なサブタイトルも、そのことを象徴的に示唆しているように思える。

ただ、曲は悪くないのだ。
来生たかおらしい、哀愁漂うマイナー調のメロディだし、サビもドラマティックに盛りあがって、聴かせどころはちゃんと押さえてるし。萩田光雄のアレンジだって、ストリングスが美しい丁寧なアレンジだと思う。
明菜の歌唱も、メロに合わせて切なげだし。サウンド面では特に問題なしだ。

となると、これは作詞に問題がある。
だってこの歌詞、「好きな人に自分の想いを届けるために手紙を書く」、ただそれだけのことを、大げさに綿々と表現しているだけなのだ。ちょっとそれじゃ持たないだろう、シングル作品としては。
まぁ、シチュエーションを海辺(?)に設定することで、そして”哀愁”を海に沈む夕日に置き換えることで、無理やり夏の季節感を出そうとしている努力は見えるけど。

あ、「サウンド面に問題無し」って言ったけど、この歌が夏リリースだったことを考えれば、夏らしさが皆無なこのサウンド。やっぱり問題アリだ。
同じ夏リリースの純情路線である「スローモーション」は、曲のみ、夏らしさが無かったけど、これはアレンジもだからなぁ。それに加えて、こんな歌詞だし。
秋冬リリースだったら来生えつこだって、このサウンドに、もうちょっと出来のイイ歌詞が当てられたかも知れない(詞先だったりして)。企画の段階で既に失敗だった、ってことか。
まぁ、この歌は「美しき失敗作」ですね、一言で言うと。(1999.11.19)

 HAGGYの台所
 


情報提供・コメント

タイトルとURLをコピーしました