中森明菜『禁区』

禁区
発売日 1983.09.07
作詞 売野雅勇
作曲 細野晴臣
編曲 細野晴臣・萩田光雄

明菜の中では「怪作」といえる作品

これは変な歌だなぁ。まずタイトルが変。何なんでしょう?「禁区」って。
歌詞から推測するに、「ボーダーライン」とか「レッドゾーン」ってことなんだろうけど・・・・・
売野雅勇がメロディへの歌詞の嵌め込みに苦心した結果、こんな造語が飛び出したんだろうか。
まさか、企画の段階で「今度のタイトルは”禁区”で行きましょう!」なんて決定されたわけないだろうし。

それはそうとこの歌詞、売野流「しゃらくさ読み仮名」の洪水だ。
手口(やりかた)、催眠(わな)、危険な気(あぶなげ)、など。
売野先生、前からやってる手口ではあるんだけど、この歌がピークかも。
それにしてもどうなんでしょう、この”しゃらくささ”って。いいんだか悪いんだか、結構微妙なラインだ。
これ以上調子に乗られたら、個性を通り越して、それこそ”禁区”ですね。

まぁこの歌が変なのは、タイトルや歌詞だけではない。曲はすごくイイと思う。
メロディの良さでは「1/2の神話」を上回るキャッチーさ。問題はアレンジだ。
テクノなんだかロックなんだか、ハッキリ言ってチグハグな印象。
細野晴臣と萩田光雄の共同編曲だから、しょうがないのか?

実験的で面白くはあるけど、別にこの曲でこの歌詞なら、無理にテクノ仕立てにしなくってもイイと思うけど。
なんか狙いがあったのかなぁ。
このチグハグさで、”禁区”に対する少女の不安・戸惑いをスリリングに表現しようとしたのかも(深読みか)?

それとも、松田聖子「ガラスの林檎」に対抗して、明菜陣営も「細野&だれか」のアレンジで挑戦してみたかったのか?
案外、初めは細野先生一人でアレンジも手がけたけど、どうにも座りが悪くて、萩田先生がケツ拭いた、ってことなのか?あ、このシングルってジャケ写も変だ。結構怪作ですね。(1999.11.19)

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