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シブがき隊解隊コンサート

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※ この『シブがき隊解隊コンサート』は当サイトのガラケー時代に『SAKAMOTO’S HOUSE』様より許可をいただき、転載していた内容です。(太字、見出し、改行は当サイトで加筆。)

シブがき隊薬丸裕英本木雅弘布川敏和
シブがき隊解隊コンサート:1988.11.02
代々木第一体育館

開演

場内が暗くなり、一瞬の静寂の後、あちらこちらからコールが始まる。
『S・H・I・B・U・G・AKI 渋いぜシブがきがーんば ハッピーボーイズ シ・ブ・が・き』
そんな中から、静かにメロディが流れ出す。上部に設置された3つのスクリーンに、懐かしい写真が…。

また、スタンバッている3人の姿が映し出される。
時には歓声を上げながら見守るファン。メロディが終わると、あるシーンが映し出された。会場からの悲鳴と、録音されている悲鳴がダブる。解隊宣言のシーンだ。

◆フッくん
大切な事なんで、みんな静かに聞いてもらいたいと思います。
◆モッくん
もう僕たち3人もこれ以上黙ってるわけには…黙ってるわけにはいかないし、みんなもはっきりしない僕達を見ているのが限界だと思います。
◆ヤッくん
今年の11月2日をもって、われわれシブがき隊は
◆シブがき隊
解隊します。

解隊しますの声がリフレインされる。だんだんと小さくなる声、いつのまにか静かになってしまったファン。そんな嫌な空気をたちきるかのように、ステージから少しずつ光がもれて来る、ファンの歓声が大きくなる、そして大きな音と共にNAI NAI 16の前奏が始まった!!!

NAINAI 16/100%…Soかもね!/ZIG ZAG セブンティ-ン/Gジャンブルース/処女的衝撃(ヴァージンショック)/Hey!Bep-pin

NAINAI 16の前奏が流れる中、マイクを高々と上げた3人がステージに姿をあらわした。
ステージ3方向に順番に足を運び、挨拶をする。ちょっと緊張気味の3人、でも今日にかける意気込みが伝わってくる。

♪NAINAINAI~歌が始まった、シブがき隊とファンの声が気持ち良いぐらいにそろった出だしだった。このコンサートには、カメラの持ちこみがOKされた、ただ、はじめの10分間だけはやめて欲しいと、シブがき隊からのお願いがあった。3人の本当の気持ちはわからない。でも、はじめの10分間、ファンと共に、ただ歌う事だけに集中したかったからではないだろうか?

ファンも、シブがき隊と一緒に、歌いながら必死にペンライトを振りつづける。誰も力をセーブしようとしない、ここに入る事の出来なかったファンの為にも、自分の為にも、後悔しないように。今日が、このステージが終わってしまえば、もう、こうしてみんなで盛り上がる事など出来ないのだから…。

ZIGZAGセブンティーンの前奏で一瞬ヤッくんの目が潤む、はじめから涙もろいリーダーだ。Gジャンブルースが始まったところで、会場の真中ほどに作ってある第2ステージの方に3人がやってきた。
メインステージと、第2ステージ、それをつなぐ通路、そしてメインステージの上にある小さなスペース。これからこのスペースを3人が飛び回る事になる。同時に、あちらこちらからフラッシュがたかれる、どうやら10分がすぎたようだ。
第2ステージの方で処女的衝撃とHey!Bep-pinが歌われた。Hey!Bep-pinの最後のHey!が、また気持ちの良いようにあう。ここで歌が途切れた、どうやら3人から挨拶があるらしい。

◆フッくん
みんなこんばんは!!!
◆モッくん
もっともっと大きな声で、こんばんは!!!
◆ヤッくん
みんな元気!!!
◆モッくん
今日のステージ最後の1秒まで
◆シブがき隊
僕たちはシブがき隊です

トラ!トラ!トラ/サムライ・ニッポン/気分はニューオリンズ/Dj in My Life/Psst Psst/ハートブレイク Bay City/ヘッドフォン・ララバイ/バージンショックll/XYZ

3人の挨拶に感動している間も無く、トラ!トラ!トラが始まった。
この曲中、ふと思ったことがあった。ここ数年のコンサートではあまり聴くことの出来なかったコールが耳に届く。トラ!トラ!トラ!の間奏でかける『シ・ブ・が・き Sexy Boys Only You』というコール。古いファンが多かったのか、この日の為にみんなが覚えなおしたのかは、分からない。でも、この歓声の中聞き取れるということは、かなりの人数が言っているという事、なんだか嬉しくなった。

そうこうしているうちに、気分はニューオリンズが始まった。シブがき隊と、ファンとでかけあいがある曲の中の一つだ。いつもは、会場を何ヵ所かに分けてかけあうが、今日は全員のようだ。モッくんからは、みんな声が小さいぞの声が飛ぶ。ヤッくんが『元気がないんじゃ』と言う、その言葉に続けて、ファンから『ないの~』の声。それを聞いたヤッくん『こりゃありすぎ』 それはないんじゃないの!!!!

Dj in My Lifeを歌いながら、メインステージに設置してある階段を上がっていく3人、最後のステージぐらい、合わせて上って行けば良いものを…バラバラだ。まあ、3人らしいと言えばそれまでだが…。どうやら、衣装換えだ。根本の形が変わらないところを見ると、同じようなのを重ね着して、上から脱いで行く形らしい。

次はPsst Psstだ、フッくんお得意の足上げが入る。このあたりの曲から、メインステージ上のスペースに入れ替わり立ち代り、3人が上るようになった。今回は会場ぎりぎりのところまで、ファンを入れている、その為ステージ真横の方の、かなり見づらい所にもファンがいる、そのファンの為のサービスも忘れていない3人だ。

XYZが終わり、MCが入る。3人が解隊宣言をしてからの感想を語る。実感がわかなかったという3人、ファンも同じ気持ちだっただろう。このMCを聞いて、おやっと思った事がある。モッくんのサービスが良い。日頃のコンサートでは、ふてくされていた時も合った筈なのに、今日は一番ファンサービスが良い。

次は、懐かしのナンバー特集のようだ。今回のラストコンサートでどうしても歌って欲しい曲が合った。かなり古い曲だから、最近のコンサートではなかなか歌ってもらえなかった。今回歌ってくれるとすれば、ここしかないだろうと思っていた。
ヤッくんが言う、『懐かしいナンバーをかいつまんでお送りします、まずはシーン18片想い』会場から思わずもれた『わぁ』の声、どうやらこの曲を望んでいたのは、私だけじゃなかったようだ。

シーン18『片想い』/走れビュンビュン/哀愁メモリー/YMF COME TOGETHER/好きらしいです、オレ!/踊ってカモフラージュ

シーン18『片想い』のイントロが流れる、ステージの上にはいつのまにか、シャボン玉が飛び交っていた。楽しそうに歌っている3人、この曲が好きなのは、ファンだけじゃないね!!最後のセリフの部分に近づいた。モッくんがひざまづいて『大好きだよ』、ヤッくんがいつものように『愛してるよ』、そしてフッくんの元気な声『泣かせてやるぅぅぅ』ファンの大歓声が会場いっぱいになる。
それにしても、この最後のセリフ、ヤッくんはすっかり『愛してるよ』に変えてしまった。本当は『君は薔薇さ』なのにね。

そして今度は走れビュンビュン。この曲の『ハイハーイ』の部分のヤッくんがむちゃくちゃ可愛い。曲の題名にもあるように、3人が会場の隅々まで走り回る。このコーナー、ほとんどの曲がデビュー1年目当たりの曲だと言うのに、ファンの歌声が衰えることがない。デビュー当時からファンだった私としては、嬉しい限りだった。3人の息が切れて、声が途切れても、ファンの声がその間をつなぐ。まさに一体となったコンサートだった。

雨の日の君が好き/千夜一夜キッス倶楽部/飛んで火に入る夏の令嬢/べらんめぇ 伊達男/演歌なんて歌えない/キャッツ&ドッグ/すし食いねェ!

懐かしいナンバーが終わり、MCが入る。

今度の曲は雨の日の君が好きだ。シブがき隊の3人と、1万5千人のファンとのデュエットだ。3人が中央の丸型ステージにばらばらに立つ。あっ、ステージが回り出した。3人が動かなくても、みんなに顔が見えるようになっているんだ!!曲が始まった、一番はじめのファンのパートがくる、どうやら、コーラスの人たちもマイクを通してファンのパートを歌うらしい。
マイク通した声になんて負けてたまるか!!ファンの声が一つになる。歌い終わった後のモッくんの満足そうな顔が大好きだ。

真中のステージにスモークがたかれる、どうやらまた衣装かえのようだ。いったい何枚着ているんだ?どうやらこのコーナーは、珍しいタイトルの曲が中心のようだ。キャッツ&ドッグが始まった。
会場には大きな物体が…。どうやら赤・青・黄、3色の大きな風船のようだ。それぞれに1人ずつの似顔絵が書いてある、ファンの頭も上を、あっちこっち行ったり来たり、こっちにも来ないかなぁ…。モッくんが楽しそう、ファンとキャッチボールやっているみたい。

そんな盛り上がってる状態の中、すし食いねェだ。これは、遊ぶだろうなぁ…。おや?フッくん足つったって?さっきから踊りに元気がなかったのはそのせい?それにしても、モッくん、風船の方が気になるからって、歌うのまで忘れないでよぉ。よっぽど気に入ったのね、青と黄の風船はとっくにスタッフがなおしちゃったって言うのに、赤だけがまだ飛び交ってる。あれ?なおそうとするスタッフにまだ頂戴って言っているわ。おいおい、そんなにはしゃいで、ステージから落ちるなよぉ。

MC

すし食いねェの後にMCかぁ、緊張を少しでもほぐしたかったのねぇ。それでも、いつもの3人じゃないね。緊張が吹っ飛んだって言っていても、いつもの3人の軽快なトークが続かない。
シブがき隊のコンサート、いつもMCが面白くて、大好きだった。このMCも今日が最後なんだね。ヤッくんの憎まれ口も、フッくんのおちゃらけも、モッくんのはしゃいだ話し方も、3人のかけあい漫才はもう聞けない・・ちょっと寂しいね…。
3人から、あと半分と言う言葉が出る。後悔はしたくない、3人と一緒に完全燃焼するしかないんだ。

ジャングルでロマンスを/Psst Psst(Troubled Version)/ラストコールは押忍!/KILL/傷つくのは僕だけでいい

MCの最後にちょっとしんみりとした空気を忘れさせてくれるかのように、のりのいい曲から始まる。それでも、3人の顔から笑顔が消えた。
時折、すれ違う3人が目と目でする会話、気合が入る。3人の気持ちを表現するかのように、スローな曲が入ってきた。傷つくのは僕だけでいい、この曲は今聞いても、鳥肌かたつ、なぜだかは分からない…。このまま、フィナーレまで行ってしまうのだろうか。もう、楽しそうな3人の姿は見れないのか、いや、そんなことはない。まだ、大事な曲が出てないから・・そう、みんなが待ってるあの曲が。静かに3人がセットの向こうに消えた、会場が一瞬暗くなる。

あの頃の俺達/挑発∞/月光淑女!/100万粒の涙/恋人たちのBlvd/ドリームラッシュ/男意ッ気

爆竹音のあと、元気な曲が流れてきた。今までのちょっと重い空気を取り除いてくれるような、そんな感じがした。あの頃の俺達、そう、これは3人が作詞した曲だ。それぞれのソロも、3人の特徴が良く出ている。ファンのほうにも元気が出てきたようだ、歌声が大きくなる、ペンライトも、元気にゆれる。最後の『輝きたいから・・』に思いがこもる。

ファンの元気が出てきたところで、挑発∞だ。ペンライトの明かりが、∞にあわせて、きれいにそろう。

そして月光淑女!なんと言っても、これはコールが見物だ。常に使われてきた、『S・H・I・・・・』のコールが入る。当然、今まで以上に大きなコールになった。このコール、ヤッくんが大好きなんだよね。
あれ?ヤッくん、一緒に口ずさんでいるの?(ビデオ持っている方、ぜひご確認を。はじめのコールで、ヤッくんが『・・AKI』の『I』を言っているのが、はっきりと映っています)きちんとそろった大きなコールに、ヤッくん満足そう!!

そして、幻のA面100万粒の涙だ。この曲は、B面だと言うにもかかわらず、当然のように、フルコーラスで歌われ、当然のように、ペンライトの動きがあう。このコンサートは、会場が大きいから、シブがき隊の振りが、いつものではないのが多かった。でも、決める時は決めるのね。恋人達のBlvdのラスト、そして男意ッ気、そして…。

アッパレ!フジヤマ/クライマックスYMF/喝!/反逆のアジテイション/Booming!

そう、みんなが待ちに待っていた、アッパレ!フジヤマだ。イントロが流れた瞬間、会場がざわつく、みんなが準備をはじめる、日の丸の扇子の準備だ!! 会場が日の丸の扇子の海になる。3人も満足そう!!そして、この盛り上がりは頂点に…。

クライマックスYMF。これが歌えなきゃ、ファンじゃない!!!そのもりあがりが3人の、ファンの体力を奪う。足の調子が悪そうだったフッくん、かなり辛そうだ。モッくんも、酸欠状態になっているようだ。当然これは、会場をわけてのかけあいになった。すでに、まともな声が出ない状態になってるにもかかわらず、私もこの時は声を張り上げていた!!シブがき隊の3人も、同じようだ、音程も何もない、これ以上でないというぐらいに声を出す。考えることなど出来ない、ただ、精一杯歌うだけだ。
そして、シブがき隊1人対ファンのかけあいがはじまる、ここからファンのコールが、今までのから1人用に変わる、一番はじめのヤッくんのコールが間違えられやすい、最後ぐらいきちんと言ってあげたかった。みんなも気持ちがいっしょだったのか、ファンは誰も間違えなかった、だが、コーラスが間違えた、悔しい!!でも、聞いていたヤッくんには分かったらしい、ファンがきちんとしたコールをかけていた事を・・満足そうな笑顔だ、良かった。
ここからは、シブがき隊の3人も、ファンも、声が途切れがちになってきた、酸欠状態だ。踊っている3人もフラフラになっている。それでも、止まることはない。広いステージを隅から隅まで飛び回る。そう、みんな、後悔したくないから…これが最後だからだ、倒れるまで、走りつづける。

反逆のアジテイションがはじまる、お約束のように、フッくんが真中のステージを独占する。

そして、休むまもなく、Boomingが始まった。
最近のコンサートでは、この曲がアンコール前の最後の曲になるケースが多い、今日もそうなんだろうか?もうほとんど声も出ない、でも、決めるところは決める3人だ、『愛』と言う言葉はきれいにそろう。思ったとおり、ここでメインは終了のようだ。後はアンコールになる。まだ、出ていない曲が何曲もある。まだまだ終わらない。

君を忘れない/夜明けのジュエル

アンコールの声が鳴り響く中、ステージが明るくなり、まっかな衣装を着た3人が出てきた、君を忘れないだ。
めずらしい、モッくんが泣き顔になっている。すかさずフッくんが笑顔を向ける、モッくんの顔に笑顔が戻った。この曲では、前奏で3人が手をあわせる振りがある、TVでは、うっとうしそうにやっていたこの振りも、この時は大事に、うれしそうにやっている。ヤッくんを真中に挟み、双方にいるフッくんもモッくんも、ヤッくんの手をしっかり見て確認し、しっかり手を触れさせていた。
この映像は、後から何回見ても、涙がこみあげてくる。会場が暗くなり、次の曲のイントロが流れる、一瞬私はこの曲がなんだかわからなかった。この場面で歌われるとは思わなかった曲だったからだ。そう、夜明けのジュエル、ミュージカルPsst Psstのテーマ曲となった歌だ。夢をあきらめるなと言ったストーリーだったミュージカルのテーマ曲、これが彼らの今の心境なのだろうか。3人がこみ上げる涙をこらえながら歌う。所々ヤッくんが歌えなくなる、もともと涙もろいリーダーだ。ここでもう一度下がるようだ。今度のアンコールがいよいよラストなんだろうか…。

3人からの最後の言葉

真っ暗な中に、恋するような友情をのメロディが流れる。まだ3人の姿が見えない。ステージ中央に並ぶ3人に、スポットが当たる。真っ白な衣装に身を包む3人、歌い出す様子がない、どうやら、最後のメッセージがあるようだ。フッくんが、話し出そうとするが、ファンの歓声が止まない…。

◆フッくん
みんな、今日は本当にどうもありがとう。7年間シブがき隊をやってきて、最高な青春の1ページを書くことが出来ました。これは応援してくれたファンの子、全員の力とそして、僕達を育ててくれたスタッフの皆さんのおかげです。7年間すごく楽しすぎて早かったです。本当に心からどうもありがとうございました。
◆モッくん
本当にあっという間です。すごく当たり前の、時の流れの速さみたいなのをすごく今実感しています。なんかわからないけどすごく悔しくって…。でも、でも…シブがき隊をやって来れたことをすごく幸せに思います。そして、一生残る、はじめて一生残る宝物を手に入れたようなそんな気分です。そして、今日こうして薬丸くんと布川くんと同じ、同じステージに立てたことを、すごく誇りに思います。みんなどうもありがと。
◆ヤッくん
解隊を発表してから、今日に至るまでの間、いろんなことを考えました。もう1年留年して・・もう1年留年してシブがき隊に残りたいなとか、11月2日と言う日がカレンダーの数字から消えないかなとか、さみしいね…。でも、こんな出来の悪い…こんな出来の悪い生徒3人を、1年も落第することなく、卒業さしていただいて、そして、こんなすばらしい卒業式をやっていただけて、ほんとにこれはひとえに、スタッフと言う先生、ファンと言うクラスメートがいたからこそだと思います。この7年間と言う日々が僕達に与えてくれた、愛・夢・希望・想い出・そして出会いを卒業アルバムに大切にしまい…今日から1人1人旅立ちます。スタッフの皆さん、今までわがまま言ってごめんなさい。

◆モッくん
ありがとう
◆ヤッくん
みんなの拍手が
◆シブがき隊
卒業証書です。

大泣きをしながら、このメッセージを聞いていました。
今まで、一度もファンの前で泣くことがなかったモッくんの涙、忘れられません。でも、これは、別れではなく、旅立ちだと、卒業だと言う3人。私達ファンも一緒に、この想い出を一生の宝物として胸にしまい1人1人旅立ちました。私達ファンにとっては、愛・夢・希望・想い出・出会いそして青春を与えてくれたシブがき隊のすべてが、卒業証書です。

恋するような友情を/思い出を君の胸に/ZOKKON命

泣きながらの恋するような友情を、ファンもシブがきの3人も、ぐちゃぐちゃになっていましたね。3人の友情が、この曲の通りだったかどうかは、私達にもわかりません。でも、どこか共感できる所はあったのではないでしょうか? 今まで我慢していた涙が止まらないヤッくん、もうここまで来たら我慢しなくていいよ…。

そして、想い出を君の胸に、この曲は、シブがき隊が解隊を発表してから、ファンの為に作ってくれた曲です。歌詞ひとつひとつ大事に歌う3人、そして一緒に歌うファン。『今日でお別れ』の歌詞に思わずまた涙がこみ上げるヤッくん、それにつられるように、モッくんもまた…。曲が終わり、ファンの歓声の中、うつむいてしまうヤッくん。そのままモッくんフッくんのほうに近づいていくヤッくんを、モッくんとフッくんがやさしく包む。

仙八先生の時代を含め、約8年間、一緒にやってきた3人だけにわかる感情なんだろう。
しばらく抱き合った3人を、ファンがやさしく見つめる、そして大きな拍手が。普通だったら、ここで終わりとなるんだろう。でも、そうじゃないことを、みんなが知ってる。
まだ、一番大事な曲が出ていない。当然、この曲目を言うのはリーダーのヤッくんだろう。みんながその一声を待つ。後ろを向いていたヤッくんが、振りかえって叫ぶ『ZOKKON命!!!』その声で3人がまた走り出す、笑顔が戻る(若干1名を除いてだが・・)いつもZOKKONの前に『いくぞー』と言うヤッくん、今日は二回目でやっとでた。『ZOKKON』と叫ぶファンの声が、どことなくうれしそうに聞こえるのは気のせいだろうか?
そして、本当にこれが最後、もう二度とこういう場で叫ぶことのない『ZOKKON』と言う言葉、今までの、想いを込め、そして、着ていたハッピを上に高く投げながら私は叫んだ!!『ZOKKON!!!!』

©SAKAMOTO’S HOUSE




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