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白石まるみ『オリオン座のむこう』

白石まるみ
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発売日 1982.01.21
作詞 松任谷由実
作曲 松任谷正隆
編曲 松任谷正隆

星座物の歌は数多く有りますが、定番といえばやはりオリオン座です。そして元祖オリオンと言えば白石まるみの「オリオン座のむこう」です。笹峰愛も何年か前にカバーしましたが、アイドル性はあるものの楽曲としては白石バージョンの方が好きです(笹峰さんはちょっと歌唱力が劣る感じです)。

大体白石まるみが歌手であった事を知っている人はどれだけ居るのでしょうか?僕自身ドラマの印象が強く、彼女が歌っている映像が記憶にありません。

「オリオン座のむこう」はS57(1982).1.21リリースなわけでこの時期のビクターは伊代ちゃんとKyon2との間に挟まれているわけですが、結構真剣に売るつもりだったと思います。松任谷夫妻のペンによるデビュー曲は話題性はバッチリでしたが麗美同様オリコンTOP100には入れませんでした。

詞の内容は始まったばかりの彼との付き合いにドキドキしている乙女心を綴っていますが、19歳という年齢からすると少々幼く思えます。おまけに台詞入りです。曲は前年の「まちぶせ」を意識してかぶつ切れのAメロを正隆さんが張り切って書いています。動機1つ1つはとても魅力的なのですが、1曲通して聴くとちょっと地味なのがとても不思議です(でもキャッチーでチャーミングです)。ボーカルは意外にもしっとり上品に歌っています。

B面の「恋人がいても」はユーミン作詞・作曲のかったるいミディアムの毒にも薬にもならない退屈な曲ですが、路線としてはこちらを攻めるべきではなかったでしょうか。
「オリオン座のむこう」の路線なら、「まちぶせ」ぐらい根性の据わった女性像を描かないとただのブリッコに終わってしまいます(実際終わってしまったが…)。実に惜しい一品です。(『スーパー・おたく・バイブル-永遠のアイドル編-』オムニバス、他)

 heaven and earth

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