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Dropped life tide

Dropped life tide

じっととどまって何もしようとしない相変わらずの日々がまた過ぎていく。
普段はただ見上げるばかりの上空に点在する厚い雲。
昼間の世界を象徴する太陽と蒼穹。
重い足取りで歩道を暫く行くと、日が翳った。

雑木の葉から注ぐ木漏れ日がちらちらと眼を射る。見え隠れする光の周期に合わせて私の何かがそれと共鳴し、鼓動の高鳴りを覚えた。
その向こう側にあるのは、どんな世界なのだろうか。

普段は喧噪と不安に巻き込まれるだけのこの空間から、静寂に包まれた穏やかなひとときが感じ取れる。知らない場所から切り取ってきたような、ほんのりと薄暗い光線を浴びた建物のなか、自分の席だけがスポットライトに照らし出されている。

人のざわめきでほとんど聞こえない音楽も、今ははっきりとピアノの旋律が室内を充たしている。何も考えず、視線の先にあるぼやけた壁を見つめている時、きっと今でも繋がっているはずのあの頃を想い出している。

大きな肩越しから見えた空と海は同じ色をしていた。聴こえてきた風の歌に雲がなびき、ずっと追いかけた。手を伸ばすと、天に散らばった星々が目覚めた。

この生命の潮流は止むことはない。ただ、いつの日か背後に押しやってしまって、ここには届かないだけ。

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