1961年 週間1位
※通し番号.曲名 邦題/アーティスト/No.1の日付(No.1の週数)/年間順位- Wonderland by Night 星空のブルース/Bert Kaempfert/61.01.09-23(3)
- l You Love Me Tomorrow/the Shirelles/61.01.30-02.06(2)
- Calcutta 夢のカルカッタ/Lawrence Welk/61.02.13-20(2)
- Pony Time/Chubby Checker/61.02.27-03.13(3)/7位
- Surrender サレンダー~帰れソレントへ/Elvis Presley/61.03.20-27(2)
- Blue Moon/the Marcels/61.04.03-17(3)
- Runaway 悲しき街角/Del Shannon/61.04.24-05.15(4)/5位
- Mother-in-Law ままははいじわるママさん/Ernie K-Doe/61.05.22(1)
- Travelin’ Man/Ricky Nelson/61.05.29, 06.12(2)
- Running Scared/Roy Orbison/61.06.05(1)
- Moody River 涙のムーディ・リバー/Pat Boone/61.06.19(1)
- Quarter to Three 真夜中のロック・パーティー/Gary U.S. Bonds/61.06.26-07.03(2)
- Tossin’ and Turnin’/Bobby Lewis/61.07.10-08.21(7)/1位
- Wooden Heart/Joe Dowell/61.08.28(1)/10位
- Michael 漕げよマイケル/the Highwaymen/61.09.04-11(2)/3位
- Take Good Care of My Baby サヨナラ・ベイビー/Bobby Vee/61.09.18-10.02(3)
- Hit the Road Jack 旅立てジャック/Ray Charles/61.10.09-16(2)
- Runaround Sue 浮気なスー(旧:悲しい恋の物語)/Dion/61.10.23-30(2)
- Big Bad John/Jimmy Dean/61.11.06-12.04(5)
- Please Mr. Postman/the Marvelettes/61.12.11(1)
- The Lion Sleeps Tonight ライオンは寝ている/the Tokens/61.12.18-25, 62.01.06(3)
1961年 年間TOP10
- 2位.I Fall to Pieces/Patsy Cline(最高12位)
- 4位.Crying/Roy Orbison (最高2位)
- 6位.My True Story/Jive Five (最高3位)
- 8位.Wheels 峠の幌馬車/String-A-Longs (最高3位)
- 9位.Raindrops 悲しくないさ/Dee Clark (最高2位)
この年はまず、1位になった曲の曲数に注目してください。
21曲もあります。
前年までは20を超えたことがなかったわけですが60年代から週間チャート1位の曲が増えていきます(その後80年代には減ってしまうのですが)。良い曲が多くなって競争が激しくなったのか、ドングリの背くらべ状態なのか? 私は前者だと解釈しています。
その中身も、インストルメンタルあり、ロックンロール、Highwaymenのようなフォークグループ、男声ボーカル、ドゥーワップと多彩です。
注目はまず、ロイ・オービソン。
Only the Lonely (1960)は惜しくも2位でしたが、Running Scaredで1位を獲得しました。この曲も「ボレロ」なのでとても大好きな曲です。
その後、Crying (1961年)2位、Dream Baby (1962々)4位、Oh, Pretty Woman (1964年)1位などのヒットを飛ばし、大スターになりました。
しかし私がロイ・オービソンを知ったのは、ビルボード1位曲の蒐集を始めてからのこと(1980年くらい)で、日本ではほとんど注目されて来なかったように思います。
一度聴いて、彼の「ビロード・ボイス」のトリコになり、彼の曲はかなり聴きまくりましたけど、やはり一番良いのはRunning Scaredかな。
ボビー・ルイスのトッシン&ターニン、この曲が1961年の年間チャート1位で、週間1位を7週も獲得しているわけですが……日本ではあまり知られていません。やはり”ロックンロール”は過渡期の音楽だった、ということでしょうか。
これが彼の唯一のヒット曲で、同じ年にもう1曲エントリーしているのですが、最高9位止まりです。
前年の「夏の日の恋」に続いて、インストルメンタルの名曲が誕生したことも、この時代の重要な出来事でしょう。
「星空のブルース」と「峠の幌馬車」はラジオ番組のテーマ曲として使われていたので、懐かしく思われる方もいらっしゃるのでは。
それぞれ何という番組だったか?忘れてしまい、ググっても出てきません。
夢のカルカッタ、元はドイツ・ポップスで歌詞があります。 同時期に、The Four Prepsが英語の歌詞でシングルを出したのですが、最高96位止まりでした。 ローレンス・ウェルクがスキャットにしたのは大正解……私の持論である、洋楽は何を唄っているか分からないところが良いの見本ですね。
シレルズは、高校の同級生グループで、ウィキ英語版には「最初に成功した”ガールズ・グループ”で、彼女たちの成功を見て、数多くの女性グループ~シフォンズ、シュプリームス、ロネッツ、マーサ&ヴァンデラス、クリスタルズ~が誕生した」と書かれています。 1962年の「ソルジャーボーイ」も1位になっていますが、”ガールズ・グループ”の乱立で、その後はパッとしませんでした。
のちに数々のビッグ・スターを有することになるモータウン・レコードですが、マーヴェレッツのプリーズ・ミスター・ポストマンがモータウン初の全米1位獲得曲です。
マーヴェレッツも”ガールズ・グループ”の一つであり、シュープリームスとよく似ているせいか、その後はヒット曲に恵まれませんでした。この曲はビートルズやカーペンターズもカバーしており、名曲の一つだと思います。
ということで、この年を象徴する曲は、マーヴェレッツのプリーズ・ミスター・ポストマン!
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