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岡田奈々『青春の坂道』

岡田奈々『青春の坂道』
発売日 1976.03.10
作詞 中司愛子・松本隆
作曲 森田公一
編曲 瀬尾一三

今回ご紹介するのは岡田奈々の4th.シングルで最大のヒット「青春の坂道」です(オリコン最高位23位、売上10.6万枚)残念ながらリアルタイムでの記憶は有りませんが、8つ上の姉の影響や懐古番組で聴いて好きになった曲です。
自身が主演の映画「青春の構図」の主題歌か挿入歌かで同じく挿入歌に早乙女愛「魔法の鏡」(荒井由実作品)があります。また当時のオーディションの定番ソングでもあったようです。

作詞は松本隆で「ひとりごと」「女学生」などデビューから2年間のシングルを手掛けています。確か明星(or平凡)の募集歌で原案があったかもしれません(歌本が手元に無いので…)。
内容は今はそばにいない“君”を思い出しシミジミしています。君との関係は恋人と思われますが、もしかしたら友達以上・恋人未満だったかもしれません。青臭さも有りますが、“青春は長い坂を登るようです”から始まるサビの歌詞は1番2番リフレインとも心に染みます。特に♪誰にもたどりつける先はわからない…の部分が好きです。

作曲は森田公一で「くちづけ」「らぶ・すてっぷ・じゃんぷ」など多くのシングルを手掛けています。構成はA-A”-B-CでBメロがサビ、Cメロがオチです。メロディーはほのぼのとしたペンタトニック系の8ビートで、あの頃アイドルで絶頂を極めた森田公一ワールドです。メジャーベースですが歌詞同様サビからのマイナー展開が切なさを醸し出します。

編曲は「青春の坂道」から「かざらない青春」まで手掛けた瀬尾一三。どの作品もフォークの香りがしますが、特にこの曲は元祖「卒業」(斉藤由貴)と言わんばかりのサウンドです。スリーフィンガーで刻み続けるアコースティックギターにフルートが絡み、さらにストリングスが盛り上げます。付点音符で弾むベースラインとレベル控えめなリズム隊もグルーブを出しています。

ボーカルは結構下手だと言われてたらしいですけどそこそこ歌い込んでいます。乾いた声質でまったりとしたちりめんビブラート系。時々マイクで音が破裂するのが気になりますが、トータル的に見ても元祖ボンド(ex.松本伊代・新田恵利)と言ったら失礼でしょう。

この頃のアイドルは曲によっては妙なロングセラーが出て好セールスを上げたものですが、その典型のような人でしょう。松本隆や森田公一を起用したあたり、太田裕美と桜田淳子のポピュラリティーを狙ったと思われますが、大ブレイクには至りませんでした。(『フォーエバー・アイドル・シリーズ』岡田奈々)

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