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由紀さおり『ふらりふられて』

由紀さおり『ふらりふられて』
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発売日 1976.12.20
作詞 島武実
作曲 宇崎竜童
編曲 若草恵

片平なぎさとは反対に夜ヒットで見た彼女は、前から風を浴び青いドレスをひらめかせ、胸元も露わに色気タップリに唄ってました。その曲は『ふらりふられて』。
発売はS51年12月20日。オリコン最高位38位、売上5.8万枚。

作詞は島武実。3番まであるのですが、昔の彼→前の彼→今の彼と恋の遍歴を綴った内容。でもサビ以降はふらふらブラブラと言葉遊びの要素に溢れた摩訶不思議な展開。
駄目な時はダメなのよ、と女性にあっさり言わせてる所が心憎いです。

作曲は宇崎竜童。百恵の余波もあるでしょうが「硝子坂」と同じコンビ。
おんなじ動機が全然出てこないめまぐるしく変化するメロディー。
それだけにラストセンテンスの♪あっちぶらぶらこっちぶらぶら~がとても印象的。大サビが有る気はしないけど耳に残るメロディーです。

編曲は若草恵。お間抜けなクラリネット(?)とか楽器遣いが昭和50年代初頭を感じさせます。サウンドを一言で言えば“お座敷ポップンロール”。
歌に入る直前の6拍子やサビ落ちのコーラスの掛け合いからBメロで一瞬ディスコノリになったり、メロ同様様々な仕掛けが楽しめます。

ボーカルは今でも唄い続けるだけの事は有る歌唱力の持ち主。最近との違いはその色香。軽快にコブシを利かせながら裏声に抜ける辺りなどゾクゾクします。
厭味の無い小林幸子に色気を振り撒いた感じとでも言いましょうか。

ところで彼女“ドリフ大爆笑”にも頻繁に出演してコメディエンヌぶりを発揮してます。
続編の「う・ふ・ふ」はサッパリ売れませんでしたが、他に吉田拓郎とのコラボなど味わい深い楽曲が数多くあります。童謡歌手からバラエティまで。侮れませんぞ。 (2004.8.7)

 heaven and earth




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