中村由真『パニック-I’m in panic-』

中村由真『パニック-I'm in panic-』
発売日 1987.07.22
作詞 石川あゆ子
作曲 小田裕一郎
編曲 瀬尾一三

久しぶりに元アイドル結婚の話題で彼女がスポーツ紙を賑わせていたので、紹介される時は今も必ず“スケバン刑事”の冠が付く彼女の曲をご紹介します。中村由真の3rd.シングル「パニック-I’m in panic-」です(オリコン最高位12位、売上4.6万枚)

作詞は「エスケイプ」、「背中に書いたルームナンバー」の石川あゆ子。この頃から名前が出始めた人ですが何者かあまり詳しく知らないし、特徴を見出すほど曲も知りません。スケバン3部作以外にも「千年の涙」を手掛けています。1st.2nd.シングルは「スケバン刑事」の挿入歌としても成り立つ臭い所を突いた内容でしたが、それに比べていくらかは独立し女性の“ジェラシー”について語られています。

作曲は「ちょっと春風」、「バイ・バイ・サマー」の小田裕一郎。松田聖子みたいなすかっとさわやかPOPSを書くかと思うと垢抜けない曲を書いたりとこの人も良く特徴が判りません。作詞同様彼女のスケバン3部作手掛けています。「パニック」は小細工のないストレートな作りで、基本的にはマイナーな曲ですがBメロで一瞬メジャーに展開します。“I’m in panic×2”のサビがとてもキャッチーです。

編曲は「サザン・ウインド」、「さびしんぼう」の瀬尾一三。ギターサウンドで重量感を出しているアイドルPOPSで、イントロや間奏のリフが格好良い?です。
中村由真に限ったことではなくTVの“スケバン刑事”特にIII~少女忍法帖伝奇~物は何処かしらHEAVYな仕上がりで、その系譜に沿ったアレンジがされています。リズム隊にあまり工夫が無いのですがハンドクラップもどきや2回出てくる“ドカーン音”にS60年代の息吹を感じます。

ボーカルは特に上手でもなく下手でもない感じ。でもただ歌ってます感じでもなく歌手の声だと思います。小田裕一郎は結構歌入れでは恐いらしいのでシゴかれたのまもしれません。声質は鼻声系。意外にも語尾のしゃくりあげは無く、微妙な揺れ具合に色気があります。

しかし歌のイメージのせいか次作「水に落ちたヴァイオレット」では妙にこねくり回す歌い方になり鼻声度も増してかったるいです。本当はこの曲をバシっと売るはずだったのでしょうが、大ブレイク出来なかったのが誤算でしょう。

アイドルのシングルとは思えない程渋い崎谷健次郎作曲の「千年の涙」以降当たり前の楽曲作りで、早々の移籍も大したてこ入れにはなりませんでした。最近はドラマのゲスト出演やお色気写真集位でしか見掛けませんが、果たして中村ゆまに改名して幸せ掴めるでしょうか?(『Grduation』中村由真)

 heaven and earth

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