南野陽子『楽園のDoor』

南野陽子『楽園のDoor』
発売日 1987.01.10
作詞 小倉めぐみ
作曲 来生たかお
編曲 萩田光雄

立て続けにドラマと“笑っていいとも”で見掛けたのでメジャー処ですがご紹介したいと思います。南野陽子の6th.シングル「楽園のDoor」です(オリコン初の1位獲得曲&初登場1位、売上26.1万枚)

作詞は小倉めぐみ。どういう経歴の方か存じませんが最近でも活躍されています。NANNO物では他に「はいからさんが通る」「秋からも、そばにいて」があります。映画「スケバン刑事」の主題歌といい事も有り、アイドル物では珍しく普遍的な人生(?)を語る内容になっています。確かに“あなた”という言葉は出てきますが、恋愛ベッタリの歌詞ではありません。凛として歩いていく、背筋に一本芯がある感じ。何よりイメージの広がるタイトルが素晴らしいと思います。

作曲はアーチストの来生たかお。NANNOに提供したシングル曲は「さよならのめまい」とこの曲だけですが、スケバン刑事物に風間三姉妹「Remember」があります。A-B-C-Dの構成でA・Bメロは似た譜割で変化するパターン。タイを多用した後ノリのメロディーは健在です。最初から最後までマイナーベースなのですが、終音がマイナー主音ではなくメジャー音で終わるのがグっと来ます。歌詞同様、正義感漂う且つ上品でゆったりとしたメロディーです。

編曲はSONYの王道を行く萩田光雄。微に入り細に入りの楽器遣い。壮大に広がるオーケストレーションは見事です。この頃はデジタル化も進めており、少なくともリズム隊は打ち込みだと思います。スネアの音がちょっとチープなのを除けば、生とデジタルが融合した素晴らしいアレンジです。

ボーカルは元祖森高の無機質系。本人も開き直った節があります。味わうというよりかは、歌う姿を愛でながらサウンド共に楽しむのに相応しい感じです。故に少々しなやかさ・色気に欠けるのが不満です。でもまだこの頃は不安定な分、初々しさや可愛気があると思います。この人ほど女性誌の“わがままバッシング”でイメージを損ねた人はいないのではないでしょうか?女性を見方に出来なかったのがTOPでいられなかった最大の原因だと思います。本人の自己プロデュース指向も上手く作用せず、又事務所的にも弱かったのだと思います。

昔“思い出のザ・ベストテン”で泣きながら「話しかけたかった」を熱唱し「ずっと歌いたかった」と語ったNANNNO。残念ながら歌手・南野陽子復活はなさそうです。(from『NANNO-SinglesI』南野陽子、他)

 heaven and earth

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