70-80年代アイドル・芸能・サブカル考察サイト

香坂みゆき『気分をかえて』

香坂みゆき『気分をかえて』
コメント
発売日 1981.06.01
作詞 山崎ハコ
作曲 山崎ハコ
編曲 大村雅朗

今回はオークションで超高値でBEST盤CDを落札した記念に香坂みゆきのスマッシュヒット「気分を変えて」をご紹介します(オリコン最高位58位、売上4.9万枚)このCDはBEST盤とはいえ「愛の芽生え」といったデビュー間も無い頃の楽曲は未収録です。

作詞・作曲は現在も地道な活動を続ける山崎ハコ。この曲は書き下ろしではなくカバーになるんですかね?山崎バージョンは未聴です。カラオケに入っているのを見掛けましたが盛り下がったら困るし。テーマは“気分を晴らしたもん勝ち”。ゆううつな日々は誰だって同じ、強い自分になるしかないのさ、ってな内容。表現としては暗めだけど凄く前向きな歌です。
でもアイドル然としていた彼女にしては新境地。あんた・あたし・酒などといった荒い言葉遣いで、それまでにない世界を歌っています。でもこの曲を歌っていた頃ってまだ10代だったような気が…?

メロディーは3番まで有りますが、Aメロから様々に変化するサビへとサクサク展開していきます。勿論曲調はマイナー。香坂バージョンはちょっとUPテンポのシャッフル。サビからの高音が心の叫ぶとなり、且つストレス発散気味に突き抜けて良い感じです。

アレンジは大村雅朗。ギターの神様らしくヘビーギターをフューチャーしたハードな仕上がり。2拍4拍のスネアに、4拍刻むシンバル、3連で畳み込む派手なフィルインとリズム隊もバッチリです。後半になると被さってくるストリングスと、嫌がおうでも盛り上がる仕掛けが堪りません。

手堅いボーカルを聞かせる香坂みゆきですが、大人のシンガーへの転換を図る1作となりました。この曲では心の機微を表現するというより目一杯押しまくるパワーボーカル。こんな歌い方もするんだと驚いた人も多かったのではないでしょうか?
可愛らしいルックスでしたが、この後しばらく「乾いた花」「レイラ」などツッパリ・熱唱路線が続いて、84年に化粧品CMのタイアップ曲「ニュアンスしましょ」のヒットが出ましたとサ。

それにしても僕が持っているアナログのジャケ写(初回プレス)は日焼けが赤すぎて痛々しいです。(『ベスト・セレクション』香坂みゆき、他)

 heaven and earth

香坂みゆきディスコグラフィ香坂みゆきディスコグラフィ



情報提供・コメント

タイトルとURLをコピーしました