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後藤恭子『ペガサスの少女』

後藤恭子
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発売日 1986.01.25
作詞 松本隆
作曲 林哲司
編曲 萩田光雄

今回は取り上げていたと思ったら紹介してなかった曲をご紹介します。アニメ映画「アリオン」のイメージソング(?)後藤恭子「ペガサスの少女」です(オリコン最高43位、売上4.5万枚)。ゴールデントリオが手掛けたデビュー曲で彼女の唯一のシングルです。

作詞は松本隆。徳間が仕掛けたアニメタイアップ「風の谷のナウシカ」に続けとばかりの起用。映画の内容を知らないのでどんなシンクロをしているのかは判らないけど、それ風な言葉遣い。テーマは「あなたに逢いたい思い」。“ペガサス”だけに飛翔系の情景が描かれています。松本隆の好きそうな“リンゴ”と“タンポポ”が出てくるのも微笑ましい限り。

作曲は林哲司。ちょっとマッタリ目のテンポな8ビート。細かい譜割のない初心者向け。アレンジのせいもあるけど何処を聴いても林ワールド。構成はC-A-B-C-A-B-C。頭サビのVIIm7-5のニュアンスはマストアイテム。Aメロはメジャーベースですが、他はマイナー展開を含んだMIX系。既聴感あるメロディーがかえって心地よく響きます。

編曲は萩田光雄。これまたワールドが炸裂してます。変調子から始まるイントロ。それを司るのがサビも派手に盛り上げるストリングス。オブリガードとなるコーラスもお洒落。ブラスホーンも飛翔感を煽るのに一役買っています。ナンノっぽいポコポコ音と違うのでドラムは生か。AメロではONコード使うベースラインも王道っぽいです。

ボーカルはこれまた微妙。安田成美みたいに思いっきり味わい深いと良いのだけど…。ちょっとハスキーでちょっと棒歌で。悪い声質ではないけどあまり歌手向きではないか?。まぁ一生懸命歌ってる感はあります。ルックスはしとやかな少女でなかなかでしたが、2枚目がリリースされなかったのは、タレントとしてのインパクトに欠けていたのと、歌唱力のせいでしょうか。ドラマ「セーラー服反逆同盟」後、改名して生き残りを謀ったようですが、知る由も有りませんでした。(from『みんなカワイかった』オムニバス)

 heaven and earth

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