作詞 売野雅勇
作曲 後藤次利
編曲 後藤次利
とりあえず今回のおニャン子強化月間の締めを飾るという事で、僕が引っ越ししていなければ某都下で中学の同級生になったであろう生稲晃子の2nd.ソロシングル「Virgin少年に接吻を」をご紹介します(オリコン最高位9位、売上4.2万枚)
作詞は売野雅勇。4thシングル「Japanese Girl」も書いています。この詞に関しては売野と秋元康の使い分けって大して意味は無さそう。2つ年下のVirgin少年をたぶらかす女子大学生というテーマ&ルビ攻撃こそ売野ワールドですが、言葉遣い自体は秋元が書いたといっても通用すると思います。擬態語とかシンメトリーなサビとか。
でもさんざん誘惑して軽くキスまでしておきながら♪いざとなったら あぁダメな子でしょう、ってオチはないんじゃないの?この1行で清純派アイドルの面目を保ったのか。少年が人の道を外さない事を祈るばかりです(笑)。
作・編曲はお馴染み後藤次利。デビュー曲「麦わらでダンス」から「Japanese Girl」までの作・編曲を手掛けています。ゴッキーにしては珍しくいろんな動機が出てくる仕掛けの多いメロディー。飽きさせる事なくサビへ持っていきます。そして骨太なサビ!正々堂々真っ向勝負って感じでこの抜け具合は良いですねぇ。主音からベースラインが一音ずつ下がった後、半音ずつ上がる辺りも大好きです。
アレンジも木目細かくてL⇔Rと耳を澄ますと入れ替わり立ち替わりいろんな音が出てきて楽しいです。その割に過剰にコテコテお下劣にならないのがおニャン子系佐藤準との違いでしょう。ある意味うしろ髪のサウンドの正統派な後継者(引きずらざるを得なかったのか…)と言えます。
ボーカルですがカクカクした振り付け同様、節回しがちょっと固いです。聴き込むと音程・リズムとも甘い所も有るし。声質もドライでひび割れた感じはあまり趣味ではありません。優等生的平均点ボーカルとでも言いましょうか。ルックスやキャラは好きでしたけどね。ミス南コンテストで優勝していたらどうなっていた事でしょう。
その後レコード会社を移籍してCDをリリースしましたが、最近では歌手としてのキャリアを積む予定はなさそう。でも酷く落ちぶれた感じも無く、なんだかんだしぶとく芸能界に残っている所を見ると、根性有りそうです。(『「生稲」De-Dance』生稲晃子)
heaven and earth

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