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浜田朱里『青い嫉妬』

青い嫉妬
発売日 1981.04.21
作詞 三浦徳子
作曲 馬飼野康二
編曲 馬飼野康二

今回も昨年BEST盤CDがリリースされた中から浜田朱里「青い嫉妬」をご紹介します(オリコンチャートインせず)「青い花火」に続く彼女の4thシングル。リリース日がはっきりしないので確認しておきます。作詞:三浦徳子+作・編曲:馬飼野康二のコンビは「青い花火」から「黒い瞳」まで手掛けています。

作詞は三浦徳子。「18カラットの涙」「夏の指定席」といったシングルも提供しています。テーマはずばり“嫉妬”。多分状況からして恋人ではなく、好意を寄せている男性が他の女性と仲良くしているのを妬んでいるようです。アイドルの歌詞にしては聞き手の男性の目を意識していないというか、女性の心理描写が結構生々しい感じです。
ブリッジ部分の♪彼女の名を口にしないで欲しい…というくだりと2番の♪ひまわりの葉をちぎる…が、初夏にも早い季節におどろおどろしさを醸し出していて好きです。

作・編曲は最近元気な馬飼野康二。
セカンドの「あなたに熱中」他多くのシングルを手掛けています。Aメロは16ビートというか2分の2で実はハイテンポ。横揺れするメロディーで嫉妬の炎を燃え上がらせ、ブリッジ部分ではアレンジとあいまって最高のグルーブがあり、サビでは静かに闘争心をたぎらせています。
メロディー的に残念なのはサビがやや地味で、2コーラスしかないのでちょっとあっさり。彼女には似合っていますが。

アレンジも木目細やかな仕上がり。何々サウンドと呼べない純正アイドルPOPSの王道を行く馬飼野ワールド。リズム隊+ストリングス+ギターがばっちり噛み合い、チョッパーを交えたベースラインもカッコ良いです。
ブリッジの様々な楽器によるリズムのユニゾンは大袈裟でいいですねぇ。全体的には後ノリで日本の湿度にピッタリ。爽やかなのにどんよりした空気が漂っているのは、連符のストリングスとキーボードのアルペジオ効果だと思います。

ボーカルは特別上手いとは思いませんがしっとり歌いこなしています。ちょっとか弱い風のちりめんビブラート。
ただ色気は十二分に有ります。特に♪私はしらんふりで~ェ…「ェ」の語尾の声のかすれ具合は絶品です。言わずと知れた?彼女の枕詞は“松田聖子がいなければ…”。

はっきりした顔立ちでビジュアル面では受けていたと思いますが、正統派山口百恵フォロワーの色が濃い楽曲作り&女優業で、歌手としての個性がいまいち発揮されなかったように思われます。

運のなさも儚げなルックスのせいでしょうか…。(『GOLDEN J-POP/THE BEST』浜田)

 heaven and earth
 

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