作詞 三浦徳子
作曲 馬飼野康二
編曲 馬飼野康二
岩崎宏美「万華鏡」は、1979年に発売されたシングル曲。
第21回(1979年)日本レコード大賞・金賞受賞曲。オリコン最高位10位。富士重工「スバルレオーネ」 CMソング。
作詞は三浦徳子、作曲・編曲は馬飼野康二が担当。不倫の恋に苦しむ女性の心情を描いたバラードで、岩崎宏美の代表曲のひとつです。
この曲は、4分4拍子の中庸なテンポで進行します。
イントロでは、ピアノとストリングスが静かに奏でられます。彼女の声は、低音から高音まで幅広く、表現力豊かです。Bメロでは、コーラスが加わり、岩崎宏美の声と調和しながら、彼女の感情をサポートします。
サビでは、ドラムやギターなどの楽器が増え、音楽性が盛り上がります。サビの歌詞は、「波立った胸が 胸が 痛いほど熱い 熱い」というものです。この部分では、彼女の声が力強くなり、女性の激しい想いを表現しています。
間奏では、ピアノとストリングスがメインになり、やがて曲調は落ち着いていきます。この部分では、女性の心の葛藤や迷いを感じさせます。
「ショーウィンドゥ 万華鏡のよう 私を見る 私がいるのよ」という歌詞では、歌声が繊細になり、女性の自己嫌悪や孤独感を表現しています。
そしてクライマックスで、女性の絶望感や諦め感を強調するために、音楽も静かになります。このとき、歌詞と音楽が一体となって、女性の心理を表現しています。歌詞は、「夢だと言って 嘘だと言って 幻だよと あなた」というものです。この部分では、岩崎宏美の声が切なくなり、女性の最後の叫びを表現しています。
アウトロでは、コーラスとストリングスが静かに奏でられ、フェードアウトします。この部分では、女性の心の余韻を残します。
なお発売当時、曲のエンディングに男のうめき声が聞こえると話題になりましたが、収録時外国人男性のバックコーラスが入っていましたが、トラックダウンのときにNGテイクになったのが薄く残ってしまったことが原因とされています。
岩崎宏美「万華鏡」は、力強くも繊細な歌声が、この曲に命を吹き込んでいます。
不倫という禁断の恋に悩む女性の心理をリアルに描いたこの曲は、多くの人々に共感や感動を与えています。

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