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内海和子『もう君の名前も呼べない』

内海和子『もう君の名前も呼べない』
コメント
発売日 1987.05.14
作詞 秋元康
作曲 国安わたる
編曲 松任谷正隆

今回もおニャン子強化月間ってことで、当時はレンタル屋で借りた内海和子の3rd.シングル「もう君の名前も呼べない」をご紹介します(オリコン最高位18位、売上2.3万枚)

作詞は秋元康。セカンドの「20歳」とこの曲を提供しています。秋元お得意の女性が歌う“僕と君”物。あざとかったりするけど、彼女の声質に“僕”は意外とピッタリ。歌詞の内容は、雨上がりの海辺の二人。黄昏が深くなるにつれ不穏な空気が流れています。
最終的には別れを描いているんでしょうが、少々気分で書いてるのかも。言葉遣いはまともな部類ですが、メロディー&サウンド先行型の僕みたいなのがすぐ理解するにはちょっと難しいかなぁ。

作曲は国安わたる。芹沢“タッチ”廣明・「20歳」の後藤次利に次ぐ彼はシンガーソングライター。中森明菜や小出広美などにも楽曲を提供しています。マイナーベースで所々メジャー展開する切ないメロディー。サビなんかは林哲司や岸正之に相通じる物を感じます。全体的にゆったりした譜割で心地良さがあり、派手さは無いけど聴けば聴くほど味わい深いプロダクツです。

逆に派手なアレンジで頑張ったのは松任谷正隆。ラストシングル「風はエンドレス・ストーリー」では作曲もしています。のっけから派手なブラス系でメロディーを奏でられ、循環コードで攻められたらひれ伏すしかないでしょう。

コラージュ的なコーラスワークもお洒落だし、全体を覆うキーボードの刻みがニューミュージックのフレーバーを演出。おかずもたっぷりだし重量感あるビートも堪りません。上質な8ビートPOPSの王道を行ってます。

ボーカルは定評のある安定したもの。透明感があって好きな声ですが、ちょっとぶりっ子が入り過ぎかも。でもおニャン子の歌唱力を引っ張って行っただけの歌いっぷりは聴いてて気持ち良いです。
ただ残念な事に彼女のルックスにはさっぱり興味が湧きませんでした。一般世間的にも大ブレークしなかったのは、そこら辺が原因でしょうか?もっとシンガーとしての可能性を追求できたら面白かったかもしれません。(『ヒットスタジオ14』オムニバス・D32P-6093)

 heaven and earth

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情報提供・コメント

  1. 須永淳子 より:

    私が今でも忘れられない歌姫♀_(`O`)♪の内海和子ちゃんの、桜が手を振る前に、もう1つ私の印象に残った曲は、蒼いメモリ-ズでした。芸能活動頑張って下さい。

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