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宇沙美ゆかり『蒼い多感期』

蒼い多感期
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発売日 1984.03.21
作詞 売野雅勇
作曲 後藤次利
編曲 後藤次利

沖縄出身のアイドルが次々登場していますが、忘れてはならないのが、里中茶美でもなければ仲村知夏でもない、そう宇沙美ゆかりです。数年前の廃盤セールで「スーパーベスト」を手に取りながら結局買わなかったのを今でも後悔しています。

「蒼い多感期」は彼女のデビュー曲でオリコン最高位42位3.6万枚のセールスでした。ラインナップですがこのコンビ意外に思い浮かびません。「Virgin少年に接吻を」 「十七歳のテロル」といった所でしょうか?
詞の内容は男の子より先に目覚めてしまった女の子の心情を綴る、「少女A」的な売野ワールドです。また出だしの「風がブラウスで胸の形 あなたに見せつけてる」というのは、後に「少女・熱風・天然色」で使われるくらいお気に入り(?)のフレーズです。

曲は芹澤廣明風で、特にサビに入る「押え」&サビ中の「自分のこと自分じゃない」&サビの終わり方が似ています。逆にゴッキーの魅力はアレンジで遺憾なく発揮されていています。スネアの打込みがタムっぽい音色でビートが軽いのは時代かもしれませんが、あちこちに工藤静香やうしろ髪の面影が散りばめられています(勿論宇沙美ゆかりがオリジナルですよ!)。
ボーカルはしっかり歌えていて声もきれいですが、落ち着いていてババ臭いというか若さが弾けていないのが残念です。

宇沙美ゆかりは僕が生で見た数少ないアイドルの一人です。あれは高校一年の夏休み前の補講期間、小田急線の千歳船橋からピンクのキルティングの衣装ケースを持った大柄の女の子(ちなみに僕は166cm)が乗車して来ましたがそれが彼女でした。

結局彼女は映画「みゆき」やTVドラマ「オレゴンから愛」等幅を利かせたものの、静かに去って行くのでありました。映画プロデューサー奥山氏が「宇沙美ゆかりは『スケバン刑事』に決まっていたのを降ろして『Vマドンナ戦争』(?)に主演させたらこけた」とTVで発言していたのを見て、仕事選びの難しさを痛感しました。「沖縄で水商売しているらしい」とも言ってました。(マックでバイトしていたというのは昔、沖縄出身の大学時代の友人から聞いた事がある)(『アイドル・デビュー伝説』オムニバス、他)

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