『たのきん全力投球!』は、TBS系列にて1980年10月9日から1983年3月27日まで放送されていたバラエティ番組。収録はTBSテレビのGスタジオを使用していた。
概要
たのきんトリオ (田原俊彦、近藤真彦、野村義男) が主演で、コントや歌、ドラマなどを展開していく番組。同世代の女性アイドルが毎回ゲスト出演し、車両の先頭に針を付けた汽車が一周廻る間にモノを組み立て、間に合わないと汽車が大きな風船を割るというようなゲームをやっていた。
当初は木曜夜の放送で視聴率は安定していたが、TBSの日曜お昼12時台が不振のため、放送時間が移動となった。 しかしこれが無理を招いてしまったのか、裏番組のNHKのど自慢、フジテレビ『クイズ・ドレミファドン!』、日本テレビ『目方でドーン!』などに視聴率を奪われ、放送終了となってしまった。 この出来事が、たのきんトリオ解散のきっかけになったとも見られている。
提供会社には、東急百貨店(木曜時代、TBSのみ)と、ロッテ(日曜に移動後のメインスポンサー。他各社)があった。なお、当時のTBS系列局の木曜19:00~19:30は、マストバイ(全国ネット)対象外の時間帯のため、19時スタートの『たのきん全力投球!』は一部局のみの放送であり、地域によって時間が違っていた。
[放送時間]
- 1980.10.09~1982.03.25 - 毎週木曜19:00~19:30
毎日放送では土曜7:00~7:30、中部日本放送では土曜15:00~15:30 - 1982.04.04~1983.03.27 - 毎週日曜12:00~13:00
[テーマ曲]
- ミスターフライング(作詞:玉井冽、作曲・編曲:宮川泰)
主な出演者
たのきんトリオ(田原俊彦、近藤真彦、野村義男)、ジャPAニーズ。
松田聖子、松本伊代(1981年に当番組のドラマコーナーにて田原俊彦の妹役で芸能界デビューを果たした)、堀ちえみ、川田あつ子、石川ひとみ、浜田朱里、大橋恵里子、岩崎良美、つちやかおり、三波伸介、出光元、山本耕一、小林千登勢、川津祐介、轟二郎、小野寺丈、平本淳也 (ジャニーズJr.)、宮内鎮雄 (当時TBSアナウンサー、ドラマコーナー前期ナレーター)、佐々木功 (後のささきいさお、ドラマコーナー後期ナレーター)、他・・・
番組内ドラマ
- おやじはポリス (木曜時代)
- おやじは教師 (木曜時代)
- おやじ珈琲 (木曜時代)
- かあさんの唄 (日曜時代)
エピソード
- 『たのきん全力投球!』終了後の1983年4月から、当時不振であったTBS・水曜19時台のテコ入れとして、たのきんトリオをメインに据え、ビートたけしをコメディリリーフに迎えた『突撃HOTスタジオ!』を開始させた。
しかし、たのきんトリオとたけしが上手く噛み合わず、制作スタッフが全力投球時代から変更されたこともあったためか番組テイストが変わってしまい、視聴者に不評で、わずか3ヶ月で打ち切りとなってしまった。ちなみに後番組は『笑ってポン!』。 - NHK教育テレビのバラエティ番組『天才てれびくん』の1997年度放送にて、番組内の企画バンド「ストロベリーパフェ」の結成に当たり、一人だけ楽器初心者だったメンバー・生田斗真に、野村義男がギターのレッスンをするため、『たのきん全力投球!』の題名をモチーフにした「ヨッちゃん 斗真のギター全力投球 ! !」というコーナーが設けられた。
- 2005年10月2日放送のバラエティ番組『中居正広のテレビ50年名番組だよ!全員集合』(TBS、司会:中居正広)内にて、『たのきん全力投球!』の懐かしい映像が流された。オープニングテーマソングを歌うたのきんトリオ3人の姿と、その回のゲスト出演者だった明石家さんまとのコントの名場面が披露された。
- ロンドンブーツ1号2号のバラエティ番組『ロンロバ!』(TBS)の中で、『たのきん全力投球!』の題名をモチーフにした「ロンロバ!全力投球!」というコーナーがあり、当時のオープニング、およびテーマソングが毎回再現されていた。
スタッフ
- 作:玉井冽(後の玉井貴代志)、沢口義明 / 居作中一、笹山忠
- 音楽:宮川泰
- 演奏:岡本章生とゲイスターズ、ベストアンサンブル
- コーラス:タイムリー
- 振付:西条満
- 擬斗:新みのる
- 技術:松本修昌
- 映像:池田治道
- カラー調整:安藤鉱平
- 音声:渡辺秀樹
- 照明:松村劦
- 美術デザイン:本山幸正
- 美術製作:和田一郎
- 演出:狩野敬、五十嵐衛
- プロデューサー:斎藤直人
- 制作:青柳脩
- 制作協力:ジャニーズ事務所
- 製作著作:TBS
情報提供・コメント