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大場久美子『フルーツ詩集』

大場久美子『フルーツ詩集』
発売日 1979.08.05
作詞 小林和子
作曲 萩田光雄
編曲 萩田光雄

祝日や徹夜明けの日の昼間、TVをつけると普段は見られない番組を見る事が出来ます。フジテレビ系13:30のドラマ枠は昔から注目を集めていましたが、“砂の城”というドラマでアイドル落ちの彼女が雄叫んでいたので、今回は大場久美子「フルーツ詩集」をご紹介します(オリコン最高位60位、売上1.3万枚)

作詞は「ガラスのラブレター」、「デジャ・ヴ」の小林和子。大場久美子のシングル曲の多くを手掛けています。松本隆のフラワー物に対抗するフルーツ物です。プラム・メロン・ライム等を散りばめたフラれた女の子の歌で、情景中心の現実味の無い気分的な内容。でもサビから切なくなる部分はメロディーとぴったりマッチしています。

作曲・編曲はお馴染み萩田光雄。アレンジ中心の彼が作・編曲を手掛けた物には「サンタモニカの風」、「秋のIndication」、「あなたを愛したい」等が有ります。8ビートのUPテンポな曲。メジャーベースですがサビからは気持ちマイナー展開もあります。サビの最後の5拍子が唐突で妙。細かい譜割のない音程も飛ばない歌い易いメロディーです。
「エトセトラ」以降萩田光雄の手掛けたクーミンサウンドは単純明快な東芝ラテン歌謡曲です。ラテンパーカッションが派手に鳴りまくりワクワクします。ラテンのピアノの刻みも心地好く、サビからの脳天気なブラスのオブリガートにはノックアウトされます。

ボーカルはご存知とは思いますがかなり味の部類です。確かに音程も甘いのですが、もっと甘いのがリズムです。この曲ではあまり気になりませんが跳ねるメロだと走りまくります。
コーラスと微妙にずれる程気持ち悪い物はありません。声質自体はボンドの後輩、新田恵利よりもよっぽどチャーミングでビブラートではない独特の揺れが魅力的です。

最近ならアイドル女優などと便利な言葉がありますが、彼女はその走りでしょうか?絶大な人気を誇りながらセールス的にはさっぱりのグラビア系の典型でした。お色気路線に転身したかと思えば、自己破産で脚光を浴び、開き直り懐かしアイドルとして君臨する彼女に幸あれ。(『なんてったってアイドルポップ』大場久美子)

 


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