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長山洋子『悲しき恋人たち』

長山洋子『悲しき恋人たち』
発売日 1987.06.03
作詞 遠藤京子
作曲 遠藤京子
編曲 武部聡志

行ってきましたFNS歌謡祭(12/11横浜アリーナ)。1枚出した葉書が当たっのですが、公開番組を見るのは初めだったし、KinKi・SMAP・松たか子など旬な歌手を生で見る事が出来て面白かったです。そんな中可哀相だったのはGLAYのスタンバイに向けられた歓声にかき消された彼女でした。そこで今回ご紹介するのは長山洋子の10th.シングル「悲しき恋人たち」です(オリコン最高位10位、売上万5.5枚)。

作詞・作曲は当時ビクターに在籍していたシンガーソングライター遠藤京子。彼女が他の女性アイドルに提供した曲には「All Right」「ダイヤモンド☆ブルー」、「ガールズ・オン・ザ・ルーフ」等があります。現在でも地道に活動しているようですが本人のヒットはドラマ主題歌だった「雪が降る前に」のみでライターとしての方が売れています。

歌詞は悲しいさよならをしなければならないらしい二人を描いています。取り様によっては不倫の匂いもプンプンです(本当はそれが主題?)。出だしで♪木枯らしに飽きて夏の日差しが 恋しいと嘆いてる季節、と歌う初夏6/3リリースの割には真冬の感じがするのはアレンジのせいでしょうか?

メロディーは大きく捉えればA-A”-B-Cの構成ですがその中でいろんな動機が出て来る仕掛けの多い飽きさせない作りです。サビの入りもマイナーのIV度進行で王道を行っています。変わった感じがするといえばAメロが4分音符2拍の弱起で始まりすぐIImへ展開する点でしょうか?

編曲は最近TV“LOVE×2あいしてる”のキーボードでお茶の間でもお馴染みになった武部聡志。「青空のかけら」、「サクラが咲いた」等を手掛けています。この人はメジャーな曲をアレンジするとほのぼのムードが多いのですが、一転マイナーな曲になるとビートを利かせたアレンジが多いです。ドラムのフィルインからイントロは始まります。日本の風土に合ったメロディーを下世話すれすれに飾り付けており、キーボーディストらしい洒落た武部ワールドは健在です。

ボーカルは今とは全然声の出し方が違う優等生アイドル型。カバー物で2曲ヒットを出した後の初のオリジナルで、歌謡曲的解釈もあるのでしょうか幾分しっとり目に押さえたボーカルです。Bメロとかサビで高音に抜ける所とか溜め息がかって色香が漂っております。

結局荻野目ちゃんと同じくカバー物のヒットで一時代を築きましたが、タレントとしての面白味に欠けていたのか長続きしませんでした。演歌歌手転向という高田みづえが果たせなかった夢を叶えた長山洋子。頑張って下さい。(『CD FILE VOL.2』長山洋子、他)

 heaven and earth
 


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