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モーツァルト旋律

モーツァルト旋律
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夏休み最後の午後、何気なくスマホからGoogle play Musicにアクセスした。
やがてランダム選曲は、モーツァルト「ピアノ協奏曲第20番」を流し始めた。

モーツァルトは、3歳の時に姉の練習していたピアノの曲を耳にしただけで鍵盤を弾き出し、5歳で作曲をはじめ、14歳の時はローマで門外不出の秘曲と呼ばれた混声合唱曲「ミゼレーレ」を一度聴いただけで暗記し、9つの和音で構成される難曲であるにも関わらず楽譜化してしまうといった天才ならではのエピソードを残している。

30年間の作曲家人生で662曲を残したモーツァルトの作品は、現在、医学療法として採用されているらしい。その旋律が脊髄に働きかける自律神経を調和し活性化する“1/f ゆらぎ”があるという。

ある物理的な量や質が刻々と変化する時、平均的には一定の周期を伴って連続しているように見えるが、正確に測定するとわずかながらズレが出ていることがある。その変化は微妙であり人為的なものではなく、完全には予測できない“ズレ”となって表出する。この予測できない“ズレ”が“ゆらぎ”であり、自然界をはじめ、様々な場で観測されている。

電車の心地よい揺れで惰眠をむさぼるのもそれである。一定のリズムで揺れる車体と不規則に現れる揺れの混合が織りなす“ゆらぎ”である。
人間の生体リズムにもこの“ゆらぎ”がある。1分間に平均62回ある心拍数の変化にも、“ズレ”がある。
脳が感知して指令を出すと、微弱な電気パルスがシナプスに次々と指令を伝えるが、その電気パルスにも、脳波にも“ゆらぎ”があることが検証されているのだ。
この人体がもつ“1/f ゆらぎ”とモーツァルトの旋律が共鳴するという。

スマホから250年前の古楽器が奏でるアルファー波が出たせいか、3時間ほど熟睡してしまったようだ。(2004/07/14)




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