真鍋ちえみ『ねらわれた少女』

真鍋ちえみ『ねらわれた少女』
発売日 1982.05.01
作詞 阿久悠
作曲 細野晴臣
編曲 細野晴臣

真鍋ちえみと言えば勿論パンジーの一人として皆さんにもお馴染みでしょう。女たのきんトリオとしてその名を轟かせあっという間に玉砕したアレです。しかしささやき棒歌系の北原佐和子・脳天棒歌系の真鍋ちえみ・ぶりぶりカマトト系の三井比佐子とそれぞれ味わい深いプロダクツを残しております。

「ねらわれた少女」は真鍋ちえみのデビュー曲です(オリコン最高位91位、売上0.5万枚)。作詞はアイドル作品末期の阿久悠で、内容も末期的です。気分3:幻想2:メッセージ5ぐらいの調合ですが、そのメッセージが誰に向けられた物かわからないので、結果的に何が言いたいのか良くわかりません。いやこれはきっと「ミステリアスさ」がコンセプトなのでしょう。

作・編曲は前年の「ハイスクールララバイ」の勢いそのままの細野晴臣。A-B-A-B-C-Cのシンプルな構成です。「きーみをだーれかねらってる」から始まるマイナーなAメロは不自然な音階で、彼女の脳天声とマッチしています。サビからはメジャーへ転調しアイドルPOPらしく可愛さをアピールしています。じっくり聴くとテッテケ・テッテケ16でディスコビートを刻む結構アップテンポな曲ですが、細かい譜割りが無いのと休符が多いせいかゆったり聞こえます。またカップリングの「蒼い柿」も変な曲です。

細野晴臣はこの年の7月スターボー「ハートブレイク太陽族」という歴史(宇宙史?)に残る作品を産み出し、その反省!?を基に翌年の「天国のキッス」「ガラスの林檎」「禁区」翌々年の「風の谷のナウシカ」とヒットを飛ばしアイドル作曲家として君臨しました。

S57年(1982)デビューのの女性アイドルには三田寛子や川田あつ子もいましたが、結局シブがき隊に食われる形で歌手としては成功しませんでした。パンジーの中では一番業界受けが良かったという真鍋ちえみですが酒井プロデューサーの力をしても、ジャニーズには勝てないってことですかね。やっぱり一般ピープルに受けなくちゃね。ともあれ最後に声を大にして言いたい。僕は無気味な「ねらわれた少女」大好きだ!(『MEMORIAL POP SHOP』オムニバス・SFC通販、他)

 heaven and earth

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