伊藤つかさ『夕暮れ物語』

伊藤つかさ『夕暮れ物語』
発売日 1981.12.01
作詞 安井かずみ
作曲 加藤和彦
編曲 清水信之

今回ご紹介するのは伊藤つかさの2nd.シングル「夕暮れ物語」です(オリコン最高位9位、売上20.4万枚)大ヒットデビューシングル「少女人形」(5位、36.2万枚)も好きですが、岩崎良美ヨーロピアン路線の先駈けともなる作家トリオの、しみじみ切なくなる3連シャッフルのミディアムソング。ちなみにこのトリオでのシングル曲は「夕暮れ物語」だけです。確かTV版「鞍馬天狗」の主題歌でロケ現場から歌っていた記憶が有ります。

作詞は安井かずみ。歌詞は夕暮れの街角で迷子の小犬と出会い、一緒にいてあげられないところから始まります。出会いと別れの儚さを噛みしめながら私も将来素敵な人とめぐり逢えるかしら?と思いを馳せる内容です。この頃の安井かずみにしては落ち着いた主人公の歌です。

作曲は加藤和彦。A-A”-Bの構成。Aメロはマイナーで日本人の好きそうなメロディーを展開。サビからはメジャーに転調し高音へと抜け、ボーカルの危なっかしさを演出しています。ちょっと「不思議なピーチパイ」が混じってますか。2番ではA”がカットされています。

編曲は清水信之。まだほとんどデジタル化していないアレンジ。ゴージャスなストリングスワークが印象的。キーボードのマイナー和音だけから曲が始まり、サビへ向けだんだん厚みを増していきます。4拍刻みのビートも心地良くサビからの飛翔感もバッチリ決まっています。

ボーカルは頭声ウィスパー系でかなり味の部類です。でもカヒミカリィよりも歌詞は聴き取れるし、当時の彼女の可愛らしさを考えればどうでもいいのかもしれません。

歌も好きそうだし。音程の危なっかしさはありますが、制服が似合うルックスとはピタリ合っていると思います。アルバムでは大貫妙子やY.M.O.系のミュージシャンを起用し、自らも作詞・作曲をこなすという“劇団いろは”所属とは思えない結構凄いプロダクツです。(『さよなら こんにちは』伊藤つかさ)

 heaven and earth

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