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キャンディーズ『わな』

キャンディーズ『わな』
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発売日 1977.12.05
作詞 島武実
作曲 穂口雄右
編曲 穂口雄右

年末ともなるとレコード会社は何処もBEST盤ラッシュとなります。そこで最近買ったBEST盤の中から一曲ご紹介したいと思います。CD選書のベストには未収録のキャンディーズ「わな」(オリコン最高位3位、売上39.2万枚)です。

作詞は「ドリーム・オン・ドリーム」、「大きな恋の物語」の島武実。歌詞は…難しいです。恋の駆け引きで“わな”だと思うのですが、あいつもあたしも何をしくじったのかよく判りません。僕の理解力不足でしょうか?。かと言って売野雅勇のような気分物だと片付けるには内容が現実的です。何回聴いても奥が深すぎて謎だらけです。それはそれで心地良いのですが。

作曲・編曲は穂口雄右。キャンディーズに数多く作品を提供していますが、彼が作・編曲を一緒に手掛けているものに「素敵なラブリーボーイ」(林寛子)、「愛の芽ばえ」、「失恋記念日」等があります。ミディアムテンポで全編マイナーでアダルトな16ビートのメロディー。構成はA-A”-B-C。結構畳み込みかける動機が多くスリリングな感じを出しています。

アレンジは何をヒントにしているのでしょうか?後に何か日本の歌謡曲で似た曲があったような気がします。イントロのギターとブラスのオブリガード辺りはスパニッシュ風な感じもありますが、全般にラテンフレーバーの風合いが漂っています。 裏で入るスネアとか芸の細かなハイハット等グルーヴが溢れており、ベースラインも格好良いし、ストリングスも上品な絡みでタイトな仕上がりになっています。

キャンディーズは皆さんご存知のラン・スー・ミキのコーラスグループですが、「わな」はシングル曲では唯一ミキがリードボーカル(というか、センターで歌った)を務めています(ですよね?S50(1975)年前後は記憶が怪しいもので…)。

ややバタ臭いランや子供っぽい感じのスーに比べると、ミキは乾いた落ち着いた声質のような気がします。でも3人のコンビネーションは完璧。なにより良い所は楽曲作りを含めてコーラスグループとしての必然性が感じられる所です(コーラス本人達ですよね?)。まあ3人の中で一番ルックスに華が無いと言えなくもありませんが、歌唱力は一番のような気がします。
だからハーモニーに回る事が多かったのでしょうか?略奪愛女優田中好子や水谷豊と結婚した伊藤蘭とは一味違う「夢・恋・人」藤村美樹でありました。(『ゴールデン・Jポップ/ザ・ベスト』キャンディーズ)

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