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灼熱の豪雨

灼熱の豪雨

外界からの物質は夢の世界に「水」を繰り返し運び込んだ。しかし、同時にマグマの海も創り上げたため、「水」は瞬時にして蒸発してしまい、この世界の外側を包むようにしてあなたの誕生に待機していた。
たび重なる衝突は、この地の背景色の暗闇に燃えたぎる海を一様に仕立て上げながら、ますますその対比を演出し続けていく。

夢の地は、物質の衝突とそれを受け止めるマグマの海、外側を覆う水蒸気の雲に支配された。
マグマオーシャン以外にも輝きを見せるものは、この世界のはるか上空にあったが、それは「水」が作り上げた分厚い雲に遮られ、まだこの地に降り注ぐことを知らない。
時折、荒れ狂うマグマの波紋の隙間を縫って、たくわえられていた「水」が一斉に豪雨となって夢の地に灼熱の海を出現させるが、立ち去らない物質はすぐにそれを幻の海と化してしまう。
いつまでも誕生を待つ「水」は徒労のままあった。

あるものにとっての果てしのない時間が流れた頃、衝突の繰り返しは緩みだし、その役目は終わりを告げようとしていた。
暫し静寂が訪れるが、それは劇的な変化を内包する静けさである。
地表を溶かすマグマの海は活動の供給源を断たれ、この世界に幻ではない原始の海がようやく現れる支度が出来上がった。幾度となく試された豪雨はその時も今までと同じように冷えはじめたマグマの上に落ちてきた。
灼熱の豪雨は全てを飲み込み、その奔流は低地をさまよい求めながら地表を切り裂き、前進する。
こうして夢の世界はあなたを待ち受ける。

 


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