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渡辺真知子『ブルー/ 光るメロディー』

渡辺真知子『ブルー/ 光るメロディー』
発売日 1978.08.21
作詞 渡辺真知子
作曲 渡辺真知子
編曲 船山基紀

たまにはカップリング曲を中心に紹介しようと思います。取り上げるのは渡辺真知子の3rd.シングル「ブルー」(オリコン最高位10位、売上33.3万枚)のc/w「光るメロディー」です。

A面のボサノヴァ歌謡風の「ブルー」は大人になってからそのメロディーの美しさや歌詞のストーリーが解りました。作詞・作曲は渡辺真知子本人。「迷い道」「別れてそして」「ホールドミータイト」などと同じです。当時小学生だった僕は大して歌詞の内容など気にしていませんでしたが、改めて聴き直すと物悲しい曲だと気づきます。テーマは“心の疲れ”。目まぐるしく変化していたであろう忙しい毎日に疲れた本人の心の叫びかもしれません。誰にも構われたくないけれど独りぼっちは寂しい、という状況が描かれています。最終的に答えを出している訳でなく救いが無いのですが、何故か聴いた後スッキリするのは抜けるようなメロディー&歌声のせいでしょう。

メロディーの構成はA-A”-B-C。マイナーベースですが所々メジャーに展開します。ゆったりした8ビートで、仕掛けの少ないストレートなメロディー。低音から高音へダイナミックに抜け、コードも行って欲しい所に行くので生理的にとても気持ちが良いです。2番のサビはC”-Cと2回繰り返され、リフレインでは(多分?)半音#し大盛り上がり。フェイクも見事です。

編曲は彼女のサウンドプロデューサーとして手腕を発揮した船山基紀。僕の好きなアレンジャー(萩田光雄・大村雅朗)はみんなYAMAHA系の人です。シンプルな音作りで強いビートが印象的です。うねるベースラインにアコースティックギターの刻みがグルーブを出し、そうは言いながらも歌謡曲なストリングスもかぶさります。コーラスがオシャレなA面とは対照的です。ボーカルは今も生き残る本格派。少々“腐っても渡辺真知子”的ではありますが、今よりも初々しいし、これだけ思いっきり歌えたらストレスも発散されるでしょう。声も太くまさにシンガーと呼ぶに相応しい貫禄たっぷりな歌いっぷりです。

自作自演でありながらニューミュージックと歌謡曲の狭間をフォーク的に歩んだ彼女ですが、「唇よ、熱く君を語れ」以降セールスは伸び悩みました。最近では他アーチストへの楽曲提供もありますが、自身のソングライティングでリリース&ヒットを期待したい所です。(『フォグ・ランプ』渡辺真知子)

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