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石川優子『Kiss me すうぃ~と』

石川優子『Kiss me すうぃ~と』
発売日 1980.11.05
作詞 三浦徳子
作曲 大村雅朗
編曲 大村雅朗

噂には聞いていたのですが僕の大好きなアレンジャーの一人大村雅朗氏が他界されたとのこと。そこで彼の作品の中から石川優子の6thシングル「Kiss me すうぃ~と」をご紹介します(オリコン最高位57位、売上2.5万枚)

この曲は彼女の大変身の一曲で、歌詞・サウンド共にそれまでの朗らかさわやか路線とは違いアダルトでロックな楽曲です。そしてここまでイメチェンしたのは後にも先にもこの曲だけでした。

作詞は「オリーブの栞」、「想い出のスクリーン」の三浦徳子。たまたま彼が忘れていった手帳のアドレスにある女性の名前を見て、悪い想像しては嫉妬する女心を歌っています。シンプルな言葉を遣っているのですが結構情念こもっています。デビュー当時のシングルには見られない、憧れでも綺麗な思い出でもない“現実的な恋愛感情”に大人の色香が漂います。

作・編曲は大村雅朗。彼が作・編曲を手掛けた物には彼女の5th.シングル「素敵なモーニング」、「SWEET MEMORIES」があります。イントロとAメロの最初だけがマイナーで始まりますが結局はメジャー。構成はA-A”-B-B”-C-Dで割とシンメトリーな覚え易いメロディーです。

アレンジは彼お得意のギターをフューチャーしたサウンドで、ヘビーギターがスリリングにBEATを刻みベースが気持ち良く8分音符で弾けます。リズム隊もキマッテいてGood!。でも雰囲気が何かに似てるな~と考えていたらユーミンの「DESTINY」でした。

ボーカルも大変身。安心YAMAHA印の人ですが、突き放すような歌い方で語尾もかなりストレート。音程に不安感を与えるビブラートを掛けすぎる傾向がこの曲では影を潜めています。
声質もあどけない少女からレディーに成長しており、またサビの英語の部分ではエフェクト処理でリバーブが掛かりますが、♪Kiss me!と溜め息交じりでセクシーに迫ります。ジャケ写も笑っていません。ルックスも中々だと思いますが YAMAHAの持つアイドルに成り切れない中途半端さが何処となくあります。

「シンデレラサマー」「ふたりの愛ランド」とJAL沖縄キャンペーン物でヒットを飛ばしましたが、賞レース同期の杏里や竹内まりや比べ、彼女の持つ日本的な湿度感がイマイチ化けられなかった理由でしょうか?

新聞報道によると、 97年6月29日に肺不全のため東京都内の病院で亡くなられたようです。
故人の意志で6月30日に密葬がおこなわれたそうです。46歳でした。
以上、大村雅朗についてインターネットでやっと見つけた文章でした。
もう二度と彼の新しいアレンジを耳に出来ないのはとても残念です。でも僕の青春を彩ったサウンドは今日もCDプレーヤーで甦ります。合掌。(『コンプリート・シングルズ』石川優子、他)

 heaven and earth

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