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石毛礼子『旅の手帖』

石毛礼子『旅の手帖』
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発売日 1981.06.21
作詞 松本隆
作曲 網倉一也
編曲 船山基紀

今回ご紹介するのはオムニバスCD「お・し・え・て・アイドル」シリーズで目出度く初CD化された石毛礼子「旅の手帖」です(オリコン最高位77位、売上2.0万枚)。

作詞は松本隆。この歌詞の素晴らしさは、なんと言ってもBメロに乗せた名フレーズでしょう!。♪愛してない 好きじゃない 気にしていない 泣いてない
♪いろんな言葉の「ナイ」を消したら それが真実(ホント)の気持ちだったの…、一体(あの顔の<笑>)どこからこんなフレーズが思い浮かぶのでしょうか。男の勝手な妄想としても、主人公の女の子のいじらしさがこの上なく可愛く表現されています。

作曲は当時清涼感溢れるPOPSを作り出していた網倉一也。YAMAHA仕事の一環でしょうか。全体はメジャーベースですが、Bメロ後半サビ前や、サビの1ブロック最後で一瞬マイナーっぽく展開します。8ビートの爽やかなメロディー。Aメロではアイドル風にタメてみたり、結構仕掛けもあります。でもやっぱり歌詞同様、畳み込みかけるBメロからサビがとても好きです。

編曲は同じくYAMAHA系の船山基紀。勿論デジタル化前のアレンジ。木目細やかな仕事してます。エレピの響きや、ギターのカッティングがお洒落な前半。林哲司なんか目じゃないです。イントロのシンセもそうですが、ストリングスが壮大な星空の下の空気感を伝えています。そして控えめなのに耳を澄ますと、実は凄く派手なドラムのおかずが最高です。

ボーカルはYAMAHAブランドの上品な感じ。思ったより甘くか弱い声質。少々インパクト不足か。関西での活躍は東京者の僕は良く知らないのだけれど、タレントとしてもイケテたんですよね?。ビジュアルも悪くなかったし。

自作自演だったら石川優子の後継者になれたかもしれませんが、女性ボーカルとしてはS56年(1981)デビューは前年の余波をモロに被りました。デビュー曲が最高だっただけに、2曲目(あまり記憶無いけど…)以降ももっとPOPにして欲しかったです。(from『お・し・え・て・アイドル Respect』ポリドール・リクエスト編オムニバス)

 heaven and earth

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