作詞 安井かずみ
作曲 加藤和彦
編曲 武部聡志
今回もオムニバスCDのシリーズからご紹介します。当時はレコードを買いませんでしたが、最近どんな曲だっけかなぁと、凄く聴きたかった曲です。森下恵理の2nd.シングル「わたしは街のバレリーナ」です(オリコン最高位33位、売上2.2万枚)。
作詞は安井かずみ。簡単に言えば、素敵な君、私と街で遊びましょうよ!ってな内容。お手軽なシンメトリーな作りに軽薄なフレージングで安井ワールドが炸裂してます。“名詞+して”を使った動詞化は当時の流行だった気が。流行した人や物だと懐かしいけど、ここまで来るとちょっとこっぱずかしいかも。姉作品「あなたとハプニング」に比べると“してして”の度合いが友人関係までなのでお色気濃度は低いけど不良度は高いかな。
作曲は当然加藤和彦。最初から最後までマイナーな8ビート。淡々とメロが展開します。構成も「あなたとハプニング」とほとんどおんなじ。特別にお洒落でもない変哲の無い感じ。でも、一度聴いたらグルグルします。Bメロとサビの譜割と音程がはまっているんだと思います。
アレンジはデジアナがお得意な武部聡志。でもこの曲は下世話スレスレなデジタルポップスに仕上げています。奥慶一と大差無いと言ってしまえばそれまでですが。シンセ-ベースが8分音符をポコポコノリ良く刻み派手なリズム隊が絡み付き、何故かサックス泣きまくります。これってオールディーズのデジタル版なのかもしれません。
ボーカルは結構上手いんだと思います。音程も安定してるし、声質もちょっと金属的でアイドル声っぽい感じ。ただ、しゃくりあげが苦手な人は気になるかも。その点デビュー曲「ブルージン・ボーイ」の方がひどいと思いますが。ちょっと頭悪そう。その後竹内まりや作「HEY!BABY」などリリースしましたが、アイドル時代から自作自演指向があったとは知りませんでした。ERIと改名してCDをリリースしています。(from『お・し・え・てアイドル BMGファンハウス編』)
heaven and earth

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