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小出広美『タブー』

小出広美
発売日 1983.03.21
作詞 阿久悠
作曲 井上大輔
編曲 萩田光雄

今回はキングレコードつながりでレッツゴーヤングのサンデーズでも活躍していた小出広美のデビュー曲「タブー」をご紹介します(オリコン最高位75位、1.5万枚)。

作詞はだいぶ古くなってきた阿久悠。元祖秋元康っぽいシンメトリーな感じ。桜田淳子とかにも見られる同じ文体を繰り返す手法が使われています。テーマは人を愛しただけなのに何がいけないの?、という古典的な世界。柏原よしえ「めらんこりい白書」のツッパリ版って気もします。

作曲は今は亡き井上大輔。マイナーの8ビートで、図太い風合いのAメロ、ちょっと色気のあるBメロ、そして5小節のメロディーがトリッキーに聴こえるサビへと続きます。♪すべてがすべてがタブー、と繰り返される部分やサビ落ちの3連符など一度聴くと結構グルグル来ます。若さが弾けるようなアイドルのデビュー曲と言うタイプとは違う大人の仕上がりです。

編曲は萩田光雄。気持ちマッタリしたゴージャス歌謡曲風に仕立てた張本人。その実力を存分に発揮した作品です。ここまでストリングスが唸りまくるともうたまりません。ある時はシンセっぽく、またある時はアラビックにメロディーを派手に引き立てます。エレピやカッティングギターも良い味出しています。もうつぼを押さえたサウンドです。

ボーカルはデビューしたての新人とは思えないふてぶてしさ。大物の片鱗を感じさせます。声質自体はそんなに癖もなく聴きやすいです。過剰なしゃくりあげも無い、線の太い歌い方。ちょっと新しくして色を薄くした岩崎宏美とでもいいましょうか。第2弾ではより明菜化が明確になった「チェンジLOVE」をリリース。キングのアニメタイアップ作戦もくり広げられ、どーなるかなと思っていたら、ニャンニャン騒動?でうやむやなまま芸能界から消されてしまいました。何故か写真集が出たり、週刊誌で取り上げられたり。そういう年代になったって事ですかね。(from『音故知新』オムニバス、他)

 heaven and earth
 

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